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【3年間愛用】オーディオブックのおすすめ小説14選&サービスを紹介

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  • オーディオブックで小説も聴けるの?
  • おすすめの小説は何がある?

このような疑問を感じていないでしょうか。

オーディオブックは自己啓発本が多いですが、小説も聴けます。朗読による臨場感で面白さがさらに引き立てられますし、耳で聴くので他の作業(家事など)をしながらでも小説を楽しめます。

とはいえ、オーディオブックはまだ馴染みがなく使ったことがない人の方が多いですよね。

そこでこの記事では、オーディオブックを3年使っているぼくが以下のことを解説します。

  • オーディオブックの特徴
  • 小説を聴くのにおすすめのオーディオブックサービスは?
  • オーディオブックで聴けるおすすめ小説は?

この記事を読んで、ぜひオーディオブックデビューをしてみてください!

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オーディオブックは手を使わずに小説を楽しめる!

オーディオブックとはその名のとおり、耳で聴く本のこと。

手を使わなくていいので、以下のような場面でおすすめです。

  1. 車や電車での通勤中
  2. 家事をしている時
  3. 筋トレやランニングをしている時

たとえば車の運転中に小説を読むなんてできませんよね?そんなことしたら、事故を起こしてしまいます。

しかしオーディオブックであれば耳で聴くだけなので、運転しながらでも小説を楽しめます。

また、オーディオブックの小説はプロの声優さんや実写作品に出演した俳優さんによる朗読です。

文字を読むのとはまた違う、臨場感あふれる読書が味わえますよ。

オーディオブックの2大サービス「Audible」と「audiobook.jp」を徹底比較!

オーディオブックを聴くなら、「Audible」と「audiobook.jp」がおすすめです。

「Audible」はAmazonが、「audiobook.jp」はオトバンクという会社が提供しているサービス。

他にもオーディオブックのサービスはあるのですが、料金やラインナップなどで比較するとこの2つが飛び抜けています。

この2つのサービスを以下3つの点で比較してみました。

  1. 料金
  2. ラインナップ
  3. 使いやすさ

ひとつずつ見ていきましょう。

1.Audibleは月額1,500円!audiobook.jpは使用頻度に合わせたプランが選べる

Audibleは月額1,500円で実質聴き放題です。

Audibleでは毎月、本1冊と交換できるコインが付与されます。このコインと引き換えに本を購入するという仕組みです。

「それじゃあ、月1冊しか聴けないんじゃ?」と思うかもしれませんが、このコインは返品制度というものがあります。

交換した本を返却することでまたコインが戻ってくるので、別の本と交換することができるのです。

もう少し詳しくというと、以下の流れです。

  1. サイトホームページで本を返却する
  2. 1コイン戻ってくる
  3. コインを別の本と交換する

返品は月に8〜10回(正確な回数は不明)ほど行えるので、実質聴き放題となります。

返品した本は手元に残らないのがデメリットですが、もしまた聴きたくなったら別のコインで交換することができるので、それほど問題にはなりません。

また、Audibleは登録から最初の30日間は無料体験ができます!

無料期間中に大会すればお金は一回かかりませんし、コインの返品制度を使えば複数の作品で体験することも可能。

「オーディオブックってどんな感じだろう?」という方は、Audibleで体験してみましょう!

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一方audiobook.jpは、使用頻度に合わせた料金プランの中から選べます。

料金プランは以下の通りです。

料金プラン(料金)ポイント
月額会員300(月300円)毎月350ポイント
月額会員500(月500円)毎月600ポイント
月額会員1000(月1,000円)毎月1,200ポイント
月額会員2,000円(月2,000円)毎月2,400ポイント
月額会員5,000(月5,000円)毎月6,300ポイント
月額会員10,000(月13,000ポイント)毎月13,000ポイント
月額会員20,000(月20,000円)毎月27,000ポイント
月額会員30,000(月30,000円)毎月40,500ポイント

audiobook.jpの本は、紙の本と同じ価格での販売です。そのため、毎月のポイントを使えば、紙の本よりもお得に購入できます。

一応audiobook.jpにも聴き放題プランはあるのですが、あまりいい本がありません。月額会員に登録して使う方が無難ですね。

>>【audiobook.jp】の公式HP

2.audiobook.jpの書籍数は日本最大!Audibleも増加中

書籍数の比較は以下の通りです。

サービス名ラインナップ数
Audible10,000冊(洋書33万冊)
audiobook.jp23,000冊

書籍数なら、audiobook.jpが圧倒的です。

audiobook.jpは日本最大の23,000冊を取り扱っており、Audibleとは13,000冊もの違いがあります。

また、audiobook.jpは新作が頻繁に追加されていて、紙の本の発売から1年もしないうちにオーディオブックとして配信される作品も。

ラインナップ数が多いだけでなく作品の質も高く、小説好きは唸らされます。

ただ、Audibleも作品数が増加しているところで、audiobook.jpでは聴けない小説の配信もあります。

2019年10月には人気作家・朝井リョウの新刊が、紙の本の発売と同時にAudibleで配信されました。

今後ラインナップの差が埋まることもあるかもしれませんが、現状ではaudiobook.jpの方が書籍数が多いです。

また、ぼくは聞いたことがないですが、洋書はAudibleに33万冊あります。もともと海外のサービスですから、洋書に強いようですね。

洋書が聞きたい場合は、Audibleがよさそうです。

3.アプリの使いやすさはどちらもほぼ同じ。Audibleのみブックマーク機能あり

Audibleとaudiobook.jpの機能の比較は以下のとおりです。

サービス名Audibleaudiobook.jp
購入方法公式サイトでコインと交換公式サイトで購入
アプリから購入(Androidのみ)
ダウンロードPC
スマホアプリ
PC
スマホアプリ
速度調整0.5〜3倍速0.5〜4倍速
ブックマーク機能ありなし

アプリの使いやすさはどちらもそれほど変わりません。唯一の違いは、ブックマーク機能があるかどうかです。

Audibleにはブックマーク機能がついていますが、audiobook.jpにはありません。そのため、お気に入りのシーンがあったとしても振り返りが難しいです。

基本的な機能に差はほとんどないですが、ブックマーク機能でAudibleがやや優れています。

Audible(オーディブル)で聴けるおすすめ小説

1.空飛ぶタイヤ(池井戸潤)

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。

ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。

家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

池井戸潤の最高傑作は「半沢直樹」でも「下町ロケット」でもありません。「空飛ぶタイヤ」です。

上下巻にわたる大作にもかかわらず、最初から最後までずーっと面白い。

それどころがどんどん面白くなっていきます。何だこれ、すごすぎないか?

オーディオブックで聴くと情景がくっきり浮かび上がってきて、テレビドラマを見ているようでした。

話の構成、キャラクターの魅力、ラストの結末までとにかく最高。どれを聴くか迷ったら、まずはこれを聴いてもらいたいです。

2.死神の精度(伊坂幸太郎)

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。

一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

これを読んだころのぼくはまったく本を読むことがなかったですが、この本は夢中になって読んだことを覚えています。

死神の千葉は真剣だけど少しずれたことを言うところといい、音楽が大好きなところといい、不思議な魅力があります。

伊坂さんの小説には意外なところに伏線が張り巡らされているのですが、6つの別々の短編で構成されているこの作品も例外ではありません。

伏線が結びついた瞬間はやられたな、という感じです。設定や構成、登場人物が魅力的です。

長編の「死神の浮力」も抜群の出来。死神の千葉が物語にかなり絡んでいるところは好みが別れるかも。

2作ともAudibleで聴けます。

3.有頂天家族(森見登美彦)

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。

宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。

が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。

世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

人気作家・森見登美彦が「今までで1番書きたかった」と語る1作。森見登美彦の小説の中で1番面白いという呼び声も高い作品です。

主人公は狸で、人間はほとんど出てこない。むしろ天狗のほうがよく出てくるので、「狸×天狗」とも言える奇妙この上ない設定です。

しかしこの小説は以下の点がすごい。

  • 森見登美彦独自の文章によるワクワク感
  • 狸や天狗との掛け合いによる笑い
  • 狸として偉大だった父との別れなどの家族愛による感動
  • 「痛快無比」という言葉がピッタリの展開。

小説の面白さがこれでもか!と詰まっています。

狸の話というと『平成狸合戦ぽんぽこ』を思い浮かべる人がほとんどでしょうが、感動の質が全く違います。これを楽しめない人はいないでしょう。

狸が主人公の話でこれは見事しかいうほかないです。

なおこの作品は全3部作になる予定のようで、今は2作目まで発表されています。一体どう終わらせるのか?期待は膨らむばかりです。

4.夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。

そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

森見登美彦といえば出世作であるこの作品も忘れてはいけませんね。

それまでモテない腐れ大学生を書かせたら右に出るものはいないほどの作家だった森見登美彦が女性を主人公にした意欲作です。

落ち着いて考えてみると内容がほとんどないんですが、森見登美彦特有のかしこまった語り口と奇想天外な物語、クセの強いキャラクターに惹きつけられて夢中にさせられます。

次は何が起きるのか?どんな言い回しをしてくるのか?といったことが気になって仕方ありません。いろんな小説を読んできましたが、こんな楽しさは初めてです。

まさに小説だからこそできる手法での面白さを体現している作品。アニメ映画にもなっていますが、この面白さは小説で味わってほしいです。

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5.くちびるに歌を(永田永一)

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。

合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。

それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。

一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。

提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた–。

人気作家・乙一さんが別名義で発表した小説。中学校の合唱部を舞台にした物語です。

男女の衝突、合唱へのひたむきさ、恋愛感情、中学生が感じる葛藤などなど…
誰もが経験しているのに次第に忘れていく、キラキラした青春時代に満ち溢れた一作です。

ぼくは吹奏楽部の出身で、ジャンルは違いますが部活で音楽をしていました。だからなおさら当時の自分と重なって、懐かしい気持ちにさせられましたね。

いろいろと素敵なシーンがありますが、1番よかったのはあのラストですね。

合唱だからこそできるあのシーンには、大きな感動が押し寄せてきました。あなたもぜひ味わってみてください。

6.AX アックス(伊坂幸太郎)

最強の殺し屋は――恐妻家。物騒な奴がまた現れた! 新たなエンタメの可能性を切り開く、娯楽小説の最高峰!

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。 一人息子の克巳もあきれるほどだ。 兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。

引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。

こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。 書き下ろし2篇を加えた計5篇。シリーズ初の連作集!

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズの3作目に当たる作品。2017年の本屋大賞にノミネートされていました。

なんといってもたまらないのは、最強の殺し屋なのに恐妻家だという設定。

日々殺しを行って命の危機を感じることもあったはずなのに、なによりも奥さんを怒らせることを怖がり、最大限気をつかっている様子はなんだか微笑ましく思えます 笑

また、殺し屋なので殺人をおかす場面もありますが、重々しい感じが一切ありません

普通は殺し屋が出て来る作品だとシリアスになりがちですが、「AX」は自然と読めてしまうのも特徴のひとつです。

そして伊坂幸太郎の持ち味である、巧みな伏線の張り方も健在。

最後の最後でアレがつながってくるのにはやられました。あまりの面白さに思わずうならされる一作です。

過去のシリーズ2作はこちら。ただ、読んでいたら物語の若干の重なりがわかるくらいの関連なので、読んでいなくても問題はありません。

なお、この2作もAudibleで聴けます。

7.青の炎(貴志祐介)

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。

女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。

曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。

完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。

1人の男子高校生が家族を守るために完全犯罪に挑む物語。なんとも切なくて悲しい物語です。

最後に主人公が選ぶ行動も切ないのですが、作品全体から切なさが漂っているんです。

もしこれが大人による完全犯罪だったらこうはならない。主人公を高校生にし、青春要素と完全犯罪を掛け合わせたことが独特の切なさを引き出しています。

読み終えたら誰かにおすすめしたい衝動に駆られる1冊です。

8.コーヒーが冷めないうちに(川口俊和)

お願いします、あの日に戻らせてください―。

「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」

不思議なうわさのある喫茶店フニクリフニクラを訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。

望んだとおりの時間に行くことができるという都市伝説がある喫茶店「フニクリフニクラ」

ここを訪れた4人の女性が過去に戻ってもう一度会いたい人に会いに行き、お互いに伝えることができなかった気持ちを伝えていく物語です。

人と人はほんのちょっとのことですれ違っていくし、ほんのちょっとのことでお互い幸せになることもできる。そんな人とのつながりの大切さと儚さを感じさせてくれます。

「コーヒーが冷めないうちに」感想とあらすじ。人とのつながりの儚さと大切さを感じる物語だった2015年の発売以来、どんどん評判が広がり本屋大賞にノミネートされ55万部を超えるベストセラーとなっている「コーヒーが冷めないうちに」。...

続編も出ていますが、個人的には2作目であるこちらのほうが面白かったです。

9.神さまとのおしゃべり(さとうみつろう)

「幸せ」ってなに?誰も知らないその答えが、ここに。

大人気自己啓発ブロガーによる待望の初著書。人生の価値観がぐるりと変わる実用エンタメ小説。

自己啓発と小説が合わさった形式の作品です。

大げさではなく、この本を聴くと目の前の景色が一変します。世間で言うところの「引き寄せの法則」が完璧に歩に落ちるんですよね。

自己啓発としてはもちろんのこと、小説としてもちゃんと成り立っているバランスの高い1作です。

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audiobook.jp(オーディオブックドットジェイピー)で聴けるおすすめ小説

10.君の膵臓をたべたい(住野よる)

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。

読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

実写映画が大ヒットしアニメ映画化もされた、累計200万部の大ベストセラー作品。

この作品のことをよくある「ヒロインが病気で死ぬ系の話」だと思っていませんか?

ぼくもそう思っていましたが、まったく想像していなかった結末で絶句。物語のラストでタイトルの意味を理解したときは涙が止まりませんでした。

当たり前のことなんてないこと、人と人が出会うとはどういうことなのか?大切なことをいくつも教えてくれる作品です。

「君の膵臓をたべたい」のあらすじと感想。住野よるは侮れない映画にもなっているし売れているし、感動できるんじゃないか。 そんな気持ちで読んだのが間違いでした。 誤解されるかもしれないけ...

11.また、同じ夢を見ていた(住野よる)

友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女、一人静かに余生を送る老婆。

彼女たちの“幸せ”は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今”がうまくいかない全ての人たちに送る物語。

「君の膵臓をたべたい」に続く住野よるさんの2作目の作品です。

まるで絵本や童謡を読んでいるかのような優しい語り口で、読みやすいうえに温かい気持ちになります。

それでいて「幸せとは何か」ということを描いている奥深い小説です。

「君の膵臓をたべたい」と同様に人とのつながりを大切にしていて、読んだ後は自分に関わるすべての人に感謝の気持ちがわいてきます。

【あらすじ・感想】「また、同じ夢を見ていた」は人とのつながりの本当の意味を教えてくれるこんにちは、読書好きブロガーのリュウです。 「君の膵臓をたべたい」でデビューし大ヒットさせた住野よるさんの2作目となる小説を読みま...

12.億男(川口元気)

「お金と幸せの答えを教えてあげよう」。

宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。

だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。

ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。

著者の川村元気さんが120人もの億万長者に取材して書き上げたお金をめぐる物語です。

実際に大金を手にした億万長者の言葉で語られているので、お金によって人はどう変わってしまうかがリアルに描かれています。

身近な存在のお金ですが、ぼくたちはお金のことを全然知りません。この本でお金と幸せの答えを見つけてみてはどうでしょう?

13.のぼうの城(和田竜)

戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかに支城、武州・忍城があった。

周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。

秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。

武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。

従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説。

実写映画も公開された人気作家・和田竜のデビュー作であるベストセラー作です。

歴史小説なんて読むのが大変な作品の代表格のように思いませんか?ぼくは過去に宮部みゆきの歴史小説を読んで挫折しました 笑

しかし『のぼうの城』は違います。

スピード感のある息をつかせぬストーリー、個性的なキャラクター、映像がパッと思い浮かぶ描写など、読者を引きつける要素に満ち溢れていて夢中になって読みふけってしまいます。

歴史小説がこんなに面白いなんてぼくには衝撃的でした。ぜひこの面白さを味わってみてください!

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14.かがみの孤城(辻村深月)

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――

なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。

生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

辻村深月の本屋大賞受賞作です。

読者をうならせるミステリー要素、登場人物の意外な結びつき、驚きと感動が一度に押し寄せる感動的なラスト。

辻村深月の良さが全部一冊に詰まっているし、これ以上の作品が書けるのか?と余計な心配をしたくなってしまうほどのクオリティです。

辻村深月の作品の中でも突出した代表作であることは間違いありません。

15.海賊とよばれた男(百田尚樹)

一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。

男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。

一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。

石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。

現・出光興産創業者の出光佐三をモデルにした歴史経済小説です。

とにかく魂が震える。カッコよすぎの泣かせすぎで、最初から最後までずっとおもしろい。

話の面白さは申し分ないですが、個人的にすごいと思っているのが小説で語られる石油に関するマニアックな話

普通石油の話なんて興味を持たないし面白く思えないものですが、この小説で語られる石油のマニアックな話はめちゃくちゃ引き込まれます

そして読破から2年ほどたった今でも、「石油」という言葉を聞くとちょっとワクワクしている自分がいるほど 笑

日本人なら読んでおくべき1作です。

16.夢をかなえるゾウ(水野敬也)

「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」

ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。

成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。

夢をなくした“僕”と史上最悪の“師匠”が繰り広げる、「笑って」「泣けて」「ためになる」実用エンタテインメント小説。

水野さんが得意とする自己啓発と小説が合わさった本

ガネーシャと主人公のくだらないやりとりに笑いながらも、偉人たちが過去にやってきた成功習慣を学ぶことが出来ます。

世の中に自己啓発本がありふれているのにどうしてほとんどの人が成功できないのか?ということについてもはっきり書いています。本を読まない人や自己啓発本が苦手な人におすすめです。

続編が2作出ていて、どれもまったく質が落ちていなくて盤石の出来。個人的には3がストーリー性・ガネーシャの教えの内容が特に優れているので好きですね。

全作audiobook.jpで発売されています。

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