スピッツ

スピッツの歌詞がすごい!聴き手を唸らせる歌詞の名曲10選

こんにちは

スピッツファン歴12年のリュウです。

 

昔「スピッツの好きなところ」みたいなランキングがあって、それによると1位が”メロディ”、2位が”声”、3位が”歌詞”となっていました。

スピッツが好きという人はやはりあのきれいなメロディに惹かれることが多いんじゃないでしょうか?

スピッツの歌詞は難解ですから少し聴いただけでは何を言っているのか分からないものばかりです。

しかしスピッツの歌詞の奥深さはずば抜けていて短い歌詞、なんてことないように思える歌詞の中にもよく意味を知っていくと「おおっ!!」と唸らされてしまうものがいくつもあるんです。

スピッツの真の魅力は歌詞の中に潜んでいます。

 

そこでこの記事ではスピッツの歌詞のすごさが特に感じられる10曲を紹介。

スピッツの歌詞のレベルの高さを味わってみてください。

 

1.魔法のコトバ

映画「ハチミツとクローバー」の主題歌になった曲。

原作漫画の作者である羽野チカさんは『ハチクロのラストが変わるくらいのインパクトだった』とこの曲を絶賛しています。

ハチクロ自体登場人物全員が片思いをしている作品なだけあって、歌詞は片思いを連想されるものでスピッツの曲の中でもかなりストレートな歌詞です。

特にすごいのはこの歌詞。

花は美しく

棘も美しく

根っこも美しいはずさ

恋した女の子を花と例えるのはよくあることですが、スピッツの場合根っこまでいっています。

これらの歌詞は容姿ではなく内面のことを例えている歌詞です。

 

人間は誰でも心の中は欲にまみれていてドロッドロでグチャグチャ。

心のきれいな人間なんてのはおとぎ話の中だけに存在するものです。

そして花も同じであり、どんなきれいな花であっても土から引き抜いたら根っこが土まみれでお世辞にもきれいとは言えません。

ここは人間と同じですね。

だけども自分が好きになった人のことは外見や普段の様子だけでなく、内面まできれいで素敵なものだと信じたいものです。

だからこそ『根っこも美しいはずさ』って歌っているんです。

 

で、そう考えると・・・

人間の心の内面を例える歌詞として花の根っこを使うって、あまりにも的確でうますぎませんか?

しかもこれだけのことをこんなに短くシンプルな言葉で表現してしまう。。。

こんなん天才としかいいようがないでしょ←

 

2.冷たい頬

さよなら僕の かわいいシロツメクサと

手帳のすみで眠り続けるストーリー

地味な曲と感じるかもしれませんがこの曲はとにかく歌詞が素晴らしい。

その中でも特に際立っているのがこの歌詞です。

『手帳の隅で眠り続けるストーリー』っていうのはデートの予定とか一緒にやりたいと思っていたことが実現しなくなったことを感じさせますが、『かわいいシロツメクサ』とは・・・?

花が出てくるということは花言葉に何か意味があるんじゃないかと思い、シロツメクサの花言葉を調べてみました。

シロツメクサの花言葉は

  • 私を想って
  • 約束
  • 復習

なんと復讐という思ってもみない言葉が出てきました。

どうしてこんな言葉が出てくるのかというとどうやらこういうことのようです。

ある女の子が思いを寄せていた仲良しの男の子に「大人になるまで私を思って、将来私と結婚してね(私のものになって)と約束を交わしました。

  • A.男の子は約束を守り、女の子は「幸福」を得ました
  • B.男の子は大人になって約束を忘れてしまい、叶わぬ思いが女の子を「復讐」へと駆り立てました。

引用 御用心!シロツメクサの花言葉がちょっと怖い5つの理由

『冷たい頬』の歌詞の場合当てはまるのはBのほう。

長年付き合った人であっても振られてしまったらめちゃくちゃムカついてきますよね。

思いが叶わなかったことによって自分が寄せていた思いが愛情から憎しみに変わってしまった。

シロツメクサとは愛と憎しみが表裏一体であることを意味している歌詞です。

 

3.シロクマ

この曲はスピッツの中でも結構好きな曲でして、スピッツのおすすめを聴かれたらよく紹介しています。

すると『MVがかわいい』という感想をよくもらいます。

シロクマ
シロクマ
あれっ、曲は???

そんなわけで曲のよさを知ってもらいましょう 笑

この曲のすごい歌詞はズバリこれです。

瓶の底の方に 残った力で

瓶のジュースなんかを飲んでみると分かりますが、なくなりかけの底の方に溜まっている部分が1番味が濃いです。

つまり自分の本当の力は奥底に眠っているもので、追い詰められてもうダメだと思ったときにものすごいパワーを発揮することを例えています。

まあ要するに”火事場の馬鹿力”みたいなことを言っている歌詞です。

しかしそれをこんな言葉で表現するのがスピッツのセンスの高さを感じさせます。

 

4.運命の人

全体的に何を言っているのかよく分からない歌詞です。

ちなみにMVはもっと意味が分かりません 笑

ですがこの曲は全体的に明るく幸福な気分を感じさせる曲となっています。

メロディがポップなのももちろんありますが、ぼくは最初のこの歌詞も曲に幸福な印象を与えていると思います。

バスの揺れ方で人生の意味が分かった日曜日

 

この歌詞から何を想像するでしょうか?

  • 休みの日
  • 恋人や好きな人に会いにいこうとしている
  • もしくは会いにいった後の帰り道
  • それを生きる意味と解釈するほど幸せに感じている

こんな短い歌詞からこれだけのことが想像できるほどに奥行きがあります。

もしこれが月曜日とか金曜日だったら日々の暮らしに追われる苦しみみたいなものがにじみ出てきますが、日曜日=休日を連想させるのでそういった鬱々とした感情がこの5文字によって取っ払われています。

 

さらにいえばこの歌詞は曲の歌い出しの歌詞です。

まだ曲が始まったばかりだというのにいきなり結論みたいなものを出してくることで、一気に聴き手を曲の中に引き込んでいます。

 

5.空も飛べるはず

音楽の教科書に載り、卒業式でもよく歌われた『空も飛べるはず』

スピッツをよく知らない人でもこの曲は知っていて、日本を代表する曲といってもいいでしょう。

君と出会った奇跡が この胸に溢れてる

きっと今は 自由に空も飛べるはず

この曲で特に印象的なのはこの歌詞。

ラブソングは世の中にたくさんありますが、「好き」「愛してる」ということをここまで感動的に表現した歌詞は聴いたことがありません。

 

ちなみにデモ曲の段階では「君と出会えた奇跡」ではなく「君と出会えた痛み」という歌詞でした。

奇跡というのは決して幸福な意味ではないのかもしれません。

 

6.青い車

そして輪廻の果てに飛び降りよう

終わりなき夢に落ちていこう

今 変わっていくよ

「輪廻の果てに飛び降りよう」という歌詞があることで、この曲は無理心中の歌なんじゃないかという説があります。

しかしこれは輪廻という言葉の意味を誤解しているからで、ちゃんと意味を知ればまったく違う意味が見えてきます。

そのあたりのことはこちらの記事で解説しているので読んでみてください。

この曲は無理心中の歌ではないことは確かです。

 

 7.春の歌

春になるとよくこの曲がラジオで流れてきます。

スピッツは『チェリー』によって春のイメージを持たれていますが、この曲もスピッツの春の代表曲として認知されています。

重い足でぬかるむ道を来た

トゲのある藪をかき分けてきた

食べられそうな全てを食べた

この曲は冒頭からスピッツにしてはかなり珍しく強気で前向きな言葉が続いています。

曲を作っているボーカルのマサムネさんは歌詞にネガティブワードを入れないと気がすまないらしく、歌詞には「〜はず」「〜気がする」といったネガティブな言葉がよくデてきます。

それなのに強気な言葉が続いたままマサムネさんの叫ぶようなハイトーンが炸裂するサビの突入します。

これはスピッツとしてはかなり珍しいことです。

 

しかしサビの最後の歌詞。これによって曲の情景が一気に変えられてしまいます。

春の歌 愛と希望より前に響く

聞こえるか? 遠い空に映る君にも

冒頭からサビまで前向きな言葉が続いていたのに、サビの最後になって突然別れを思わせる言葉が出てきます。

さらにたったこれだけの歌詞によってそれまでの前向きと思って聴いていた歌詞の意味合いも真逆のものに変わってしまいます。

こんな短い歌詞で曲をひっくり返して切なさを醸し出すスピッツの手法には脱帽です。。。

 

8.猫になりたい

シングル『青い車』のカップリング曲なんですが、ファン人気がかなり高い隠れた名曲。

スピッツにはこういう曲が結構あるんですよね。

猫になりたい 言葉ははかない

消えないように傷つけてあげるよ

「言葉ははかない」とひらがなになっているので「言葉は吐かない」なのか「言葉は儚い」というどちらにも捉えることができます。

ぼくとしては「儚いから吐かない」ということかなと思っています。

 

「消えないように傷つける」という歌詞から想像できるのはガブリと噛んでいるじゃないかと想像できます。

消えないように、だから甘噛みじゃなく思いっきりです。

どんな素敵な言葉を口にしたところで言葉は形に残りません。

だから猫になって噛み跡を残すことで自分が存在した証にしようとしているのです。

まあ、あとは好きな人を噛みたいっていうかなる歪んだ性欲も 笑

 

そんなことを願うのだから自分の気持ちが到底届かない関係だということがこの歌詞だけで想像できてしまいます。

 

9.あかさたな

この曲はアルバム『小さな生き物』の初回限定版に収録されているスタジオライブ映像でだけ聴くことのできる曲です。

まだCD化はされていない曲ですが、これぞスピッツ!という明るいサウンドでファン人気もかなり高い曲です。

 

「人間になれたベムのフィーリング」など言葉の使い方が面白い曲だと思ってましたが、冷静に分析してみるとこの歌詞はやばい。

キャッチーな言葉の中に想像以上に奥深さが眠っていて、近年のスピッツの曲の中でもピカイチの完成度です。

あかさたな 浜辺から 陸に上がってからは
怖がりですり傷だらけさ

あかさたな、という言葉の後に続く「浜辺から」って歌詞がやけに自然に聴けるなと思ったんですが、これをひらがなにするとその秘密が分かります。

あかさたな はまべから

そう、「あかさたなはまやらわ」という言葉の順番になぞった歌詞を繋げているのです。

 

さらにこの歌詞は字数・イントネーションも完全に一致しています。

仮に「あかさたなはまやらわ〜」と歌っても曲にピッタリはまりますし、だからこそ何の違和感もなく聴かせられています。

 

こういう歌詞ってどうしてもわざとらしさや狙った感じが出てしまうものですが、この歌詞はかなり自然で作為的なものを感じさせません。

絶対狙って書いたと思うのですが、ひょっとして狙ってないんじゃないか?と思うほどです

 

他にもいろいろあるんですが、この曲の歌詞については別の記事でも書いています。

 

10. 8823(ハヤブサ)

スピッツの一般的なイメージであるポップなイメージを吹き飛ばす超ロックな曲。

これを聴くとたいがいの人が「これスピッツ??」と言います。

とにかくカッコイイロック曲なのですが、よく歌詞を聴くと結構ゾッとする歌詞が出てきます。

君を不幸にできるのは宇宙でただ一人だけ

普通だったら「君を幸せにできるのは」っていうふうに歌うでしょう。

そういう曲はたくさんありますし、ほとんどの曲はその思いを1曲かけて歌っています。

 

ですがスピッツは「幸せ」ではなく「不幸」と歌う。

逆の言葉を使って想いを強調しているだけにとどまらず、「不幸」という言葉からは「幸せにする」以上の歌詞の奥行きがあります。

  • 悲しませることもたくさんしたけど必ず幸せにする
  • 自分次第で幸せにも不幸にも出来てしまう。でも絶対不幸にはさせない
  • 幸せには出来ず、彼女を不幸にしてしまった
  • 今の自分には幸せにすることは出来ず、不幸にすることしかできない

ぼくはこれからの決意表明みたいな歌詞だと思っているのですが、不幸にしてしまった=恋が終わってしまったというふうにも捉えられます。

他のアーティストが1曲かけて表現するような心情がこのワンフレーズから溢れ出ています。

それほどの歌詞の奥行きをたった2文字で出しているのです。