f:id:rsp4690:20161210234405j:plain

「成長」に対してどんなイメージを持っていますか?

新しいことができるようになった、できなかったことができるようになった、今までよりもできるようになった、などの今の自分より能力が高くなった状態をイメージすると思います。

そして成長するためにはがんばること、努力することが必要で、成長できないのは自分の努力が足りないから。

成長するためにもっとがんばらないといけない、と考えられています。

その「がんばらないといけない」という考えが成長を妨げています。

いまや「空も飛べるはず」が音楽の教科書に載るまでになり、日本を代表するバンドのひとつとなったスピッツ。

「ロビンソン」が大ヒットしてブレイクしましたが、このヒットはがんばらなかったことで出せたヒットです。

今回はスピッツがブレイクするまでの変化と仏教の考えから、がんばらなくても報われる方法について書きます。

なぜ成長しようとする?

そもそもどうして成長しようとするのでしょうか?

人が成長しようとするのは「今の自分ではダメ」だと思っているからです。

今の自分は足りていない、だから成長しないといけない。

がんばる目的は**「ダメじゃなくなること」**

です。

しかし不思議なことに「自分はダメ」と思っていると、それを証明する出来事ばかり起こります。

仕事であれば失敗が続いて、がんばっても成果が上がりません。

失敗して自身を失う

  ↓

余計に失敗しやすくなる

  ↓

失敗が続いて余計に自信をなくす

  ↓

さらに失敗してしまう

このようなミスがミスを呼ぶ負の連鎖を、仏教では**惑業苦(わくごっく)**といいます。

「惑」(わく)は迷い、「業」(ごう)は行い、「苦」(く)は苦しみです。

迷った心でする行いは、苦しみを生み出します。

だから「自分はダメ」と思ったままだと、どんなにがんばっても成長できません。

また、成果が出ても自分のことをだめだと思ったままなので、ずっとがんばり続けることになります。

成長に対する執着を手放す

自分はダメだと思っているから成長しようとしますが、実際にはダメな自分は存在しません**。「ダメな自分がいる、と思っている自分」**がいるだけです。

人ひとりひとりがそのままでもすばらしい、プラスな存在です。

仮に失敗したとしても、自分の価値はマイナスになりません。なぜなら存在そのものがすばらしいからです。

真逆なことを言うようですが、成長するために必要なのは**「自分はすでに十分足りている」ことに気づき、成長する努力をやめてしまうことです。**

100点じゃなくて15点でも大丈夫と、合格ラインをさげたところから思わぬ成長が始まります。

f:id:rsp4690:20161210004435j:plain

14位で満足だった

この考えはスピッツにも当てはまっています。

スピッツはもともと売れることに対する憧れがまったくないバンドでした。

しかし自分たちを支えてくれるスタッフに対して、結果を出せていないことを申し訳なく思うようになって恩返しのために売れることを意識します。

売れることを意識して作ったアルバム「Crispy!」はそれまでのスピッツの曲とは異なるポップなアルバムでした。

しかし結果的に「Crispy!」は思うほど売れませんでした。このころのスピッツは売れようとがんばっていました。

その後スピッツ本来のバンドサウンド中心の曲作りに戻っていき、少しずつ売れ始めます。

そして次に発売した「空の飛び方」というアルバムがオリコンチャートで14位に入りました。

この順位を聞いたとき、

ー これで極めたな。

と思ったのをよく覚えている 。

ー これがスピッツのアルバムが最高に売れた状態だ。

 **14位で満足だった。**その頃にはもう、チャートのことはどうでもよくなっていた。それなりに売れて、バンドを続けていければいい。

スピッツにとって14位という結果は100点どころの結果ではありませんでした。

この結果に満足したスピッツは、売れることに対する執着がなくなりました。自分たちを肯定し、売れるための努力をやめました。

それにより、スピッツは思わぬ結果を手に入れます。

思いがけない「ロビンソン」のヒット

スピッツは「ロビンソン」に対して**「いつものスピッツの地味な曲」**というイメージをもっていました。

売れるために何かを変えたということも一切なく、いつもと同じように作りました。

この曲が売れるなんてまったく思っていませんでした。

 「ロビンソン」の売れ方はかなり変わっていた。人気テレビ番組やCMのタイアップではないし、俺らがテレビによく出ていたわけでもない。**どこから火がついて、どう燃え広がっていったのか、当事者にはさっぱり分からなかった。**しかも、一度ついた火はなかなか消えず、チャートでは一度も一位にならなかったもののベストテンに残って売れ続けていた。

 **何であの曲がこんなに長く売れているんだろう?**そのとき抱いた疑問の答えはいまでも出ていない。

「ロビンソン」のヒットについて本人たちはまったく分析できていません。

成長に対する執着を手放すと、このように自分でも理由のわからない思わぬ結果がやってきます。

惑業苦をひっくり返す

スピッツがやったことはがんばることをやめて、そのままでも自分たちはいいと思うことにしただけです。

前述した惑業苦をそのままひっくり返したのです。

自分には価値があると思ってみる

  ↓

価値があるからがんばらず自然体でいると成果があがる

  ↓

がんばらなくても報われる

  ↓

ますます自分には価値があると思うようになる

思考が逆転することで、得られる成果も逆転します。

まとめ

そうはいっても、そのままでも自分に価値があるとすぐには考えを変えられないかと思います。

だからまずは自分はそのままでも価値があると信じてみることからはじめてみましょう。

今日も読んでいただきありがとうございました(^ ^)

以下の本を引用しました。

「好きなこと」だけして生きていく。

「好きなこと」だけして生きていく。

 
がんばらない成長論

がんばらない成長論

 
旅の途中

旅の途中