「『夜のクラゲは泳げない』はどんなアニメ?」
「『夜のクラゲは泳げない』は面白い?」
アニメ『夜のクラゲは泳げない』は、アニメ制作会社「動画工房」の50周年記念で製作されたオリジナルアニメーションです。
全話構成・脚本を「弱キャラ友崎くん」の著者・屋久ユウキさんが担当しており、2024年春アニメの中でも放送前から高い注目と期待を集めていました。
この記事では、アニメ『夜のクラゲは泳げない』全話のあらすじ・感想をまとめていきます。
※ネタバレを含む内容のため、未視聴の際はご注意ください。
なお、アニメ『夜のクラゲは泳げない』を観るならDMM TVがおすすめです!『夜のクラゲは泳げない』を地上波同時・先行配信しており、初月無料・2ヶ月目以降は月550円で利用できます。
【ネタバレあり】アニメ『夜のクラゲは泳げない』各話のあらすじ・感想
第1話「夜のクラゲ」のネタバレあらすじ・感想
ごく普通の女子高生、光月まひる。イラストレーター「海月ヨル」として活動していたこともあったが、周りに流されてすっかり量産型女子になっていた。
ある日、まひるはハロウィンが迫る夜の渋谷で不思議な少女、山ノ内花音と出会う。渋谷に残り続けるまひるのトラウマ——クラゲの絵を好きと言う彼女にどこか惹かれるまひる。
自分の好きを貫くため、匿名シンガーとして活動する花音は、この特別な出会いをきっかけにまひるを仲間に誘う。
めちゃくちゃおもしろかったです!作画・キャラ・ストーリーといずれも高水準で期待以上。オリアニということもあり、今後が楽しみでなりません。
主人公のまひるはイラストレーターとして活動するほど絵が上手く、小学生のころに書いた絵が壁画の原案に選ばれたこともあります。
壁画になった後、それを友だちに見せて自慢しようとしますが、まひるが書いたと知らない友達に「何この変な絵?」と言われてしまいました。それがきっかけで、まひるは絵を描くことをやめてしまいます。
知らなかったとはいえ、そんな否定的な感想を口にされると誰だってショックを受けます。まだ小学生でしたし、まひるはそれをバネにして頑張れるほど強くはなかったんですね。
「量産型女子ではなく何者かになりたい」という思いを持っている中、まひるが出会ったのが覆面アーティスト「JELEE」として活動している花音でした。
中学の時に渋谷でまひるの絵を見てから、イラストレーター・海月ヨル(まひる)のファンであり、壁画の絵も全面的に肯定してくれたことは嬉しかったでしょう。
1話ラストで地下アイドルのライブを乗っ取る形でまひるのために歌った花音と、一緒に活動することを決めて壁画のクラゲにまひるが加筆するシーンも印象的です。
まひる1人では完成しなかった「ヨルの海月」が出来上がったことで、今後2人でJELEEとして輝こうとする思いが感じ取れます。
完全にではないものの、まひるは過去のトラウマをある程度乗り越えられたのかもしれません。
第2話「めいの推しごと」のネタバレあらすじ・感想
「JELEE」の活動に協力することを決めたまひる。早速MV用のイラスト制作を進めていくが、肝心の作曲をできる人がおらず困っていた。
そんな中、2人がバイトするカラオケバーに現れたのは、アイドル時代の花音を推してくれていた少女、高梨・キム・アヌーク・めい。動画を見て覆面シンガーが花音だと特定しためいは、会うなり「解釈違い」だと今の花音を否定するような言葉をぶつける。
新キャラの「木村ちゃん」こと高梨・キム・アヌーク・めい。推し(花音)について話す時の早口やグフフ笑いがあまりにガチのオタクで笑えました←
偶然手にした花音のジャージの匂いを嗅ぐのは、ちょっとやりすぎですね。正直気持ちはわかりますが笑
キャラは面白いものの、彼女のバックグラウンドを中心としたストーリーはやや重めです。
彼女は音大付属高校に通っていますが、ドイツ人とのミックスであることから容姿を理由に孤立していました。
そんな彼女を救ったのが、アイドル・橘ののかとして活動していた花音。偶然見かけて参加したイベントがきっかけで、彼女の熱烈ファンとなったのです。
めいが推しているのは、今も変わらず「橘ののか」です。JELEEとして活動している花音は「解釈違い」として認めておらず、髪色も黒髪に戻してほしいと懇願します。
楽曲制作を依頼した際「私が歌う」と答えた花音には「私って言うのは誰ですか?」と問います。
これ案外今後のストーリーにも関わる発言かもしれません。例えば今後JELEEのイラストレーターとして海月ヨルが評価されたとしても、厳密には「海月ヨル」が評価されていて「光月まひる」とは別とも言えます。
最終的にめいは橘ののか・山ノ内花音の両推しになりますが、それぞれ別として解釈しているようですし。
話を本編に戻しますと、花音が過去にめいと約束した「演奏を聴きに行く」をちゃんと守りに行く展開が良かったですね。
約束を覚えていて演奏を聴きにきてくれたことで、めいにとって花音は嘘つきではなくなり、曲作りも引き受ける気になったのかもしれません。
冒頭では暗い表情で花音(橘ののか)との2ショット写真を削除していためいですが、ラストにはまひるを含む3人の写真を撮影します。
第3話「渡瀬キウイ」のネタバレあらすじ・感想
めいが仲間に加わり、新曲の制作へ向け準備が整っていく「JELEE」。
だが、花音がMVを静止画ではなく動画にしたいと言い出し、新たに動画編集できるメンバーが必要に。
そこでまひるが閃いたのは、人気Vtuber「竜ヶ崎ノクス」として活動する幼なじみの少女、渡瀬キウイの存在だった。
「JELEE」に興味を持ったキウイの協力を取り付けて安心するまひるだったが、
ひょんなことからキウイの秘密に気づいてしまい……
3話は、初回から登場していたキウイがメイン。やはり動画編集としてJELEEに関わるようですね。
冒頭からなんとなく気づきましたが、キウイは不登校で立北高の生徒会長という話は全て嘘だったようです。
小学生まではスーパーヒーローとしてみんなの人気者でしたが、中学校でも同じキャラを貫こうとした結果中学デビューに失敗。そこから不登校につながってしまいます。
正直なところ、キウイの自己紹介シーンを観た時は「中学でこれはイタいぞ笑」と恥ずかしくなりました。
キウイは「私は何も変わっていない!」「勝手に変わったのはみんなのくせに!」と生きづらさと憤りを感じていました。
周りの反応は仕方ないように思いますが、キウイの言っていることは間違っていないので観ていて辛いシーンです。
また改めて見返すと、1話でまひるが「さすが立北の生徒会長!」って言ったことに対して、後ろめたさからかキウイは返事していないんですよね。
キウイに対する周りの反応の多くは変わったものの、まひるのように今も変わらずキウイの言動に好感を持っている人はいました。
まひるは、キウイの堂々とハッタリをかまし自分を突き通している姿が好きでした。表面的な部分ではなく、しっかり内面を見た上で憧れを抱いていたんですね。
EDにはキウイが製作したJELEEのPV「最強ガール」が流れます。このEDの入り方はうますぎるし、ちょっとずるい。
感動できるシーンも多く満足していたら、ED後にまひるとキウイが2年ぶりに再会するシーンが描かれました。
第4話「両A面」のネタバレあらすじ・感想
ようやく「JELEE」の新動画が公開され、反響に喜ぶまひると花音。そこにDTMソフトの操作がわからず困り果てためいがやってきた。
キウイに協力を仰ぐが、花音がせっかくだから直接集まろうと言い出して、4人で花音の家で作業することになる。
騒がしい花音の姉、美音に出迎えられながら、楽しい時間を過ごすまひるたち。
だが、何かに焦るような花音の発言から4人の意見はすれ違いはじめてしまう。
JELEEとして楽曲を発表し初速も良い中、かつて花音が所属していたアイドルグループ・サンフラワードールズも活動再開し新曲発売も控えてていました。
花音もその情報を得ており、それに合わせてJELEEの新作を公開しようと無茶なスケジュールを提案します。
しかしまひるたちはそのことを知りませんし、そもそも無茶なスケジュールであることから受け入れられません。
外に飛び出してしまった花音と入れ替わる形で、花音の姉・美音が帰宅。美音の話で、サンフラワードールズのプロデューサー・早川雪音が花音の実の母親であることが判明します。
どうも実の母親ながら花音に対して何のケアもしてなさそうですし、花音がアイドルをしていたのもこの母親のためである感じがあります。
花音の暴力事件の詳細も不明ですし、花音自身今もサンフラワードールズのことを強く意識している節があります。JELEEが活動する上で、大きな障害として立ちはだかってきそうです。
花音の考えに気づいたメンバーは、本来なら無茶なスケジュールも受け入れ楽曲制作を開始。4人の様子を見ていると、出会って間もないながら良いチームだなと感じます。
徹夜で制作し朦朧としながら公開した動画は、翌朝確認するとSNSで大バズり。果たしてその要因は?
第5話「コメント欄」のネタバレあらすじ・感想
新しいMVが思いもよらない方向でバズり、困惑を隠せないまひるたち。だが、それをきっかけに「JELEE」のSNSフォロワーは一気に増えていた。
爆発的に増えたコメントの中で、まひるはイラストに対する辛辣な意見を見つけてしまう。
特別な才能を持つメンバーの中で、自分だけが普通なのではないか——落ち込むまひるへ追い打ちをかけるかのように、人気イラストレーターが描いた「JELEEちゃん」のファンアートが公開されるのだった。
なんでいきなりバズったのかと思ったら、その要因は美音の寝言。JELEEの曲は「呪いの歌」「聴いたら死ぬ」としてバズったわけですが、結果的に多くの人に歌が届きました。
そのことでまひるはすっかり浮かれており、こまめに動画の再生数をチェックする始末。ぼくは普段ライターをしていますが、書いた記事が伸びていると逐一チェックしちゃうので気持ちは分かります 笑
しかしバズれば心無いコメントも届くもの。イラストに関する辛辣なコメントをきっかけに、まひるは自分だけが普通なのではないかと落ち込むこととなります。
「量産型になりたくない」という思いを持っていることから、まひるは普通の存在であることに恐れや劣等感を抱いているように感じます。
バズった結果ファンアートが増え、人気イラストレーターが描いたJELLYちゃんも公開されます。
自分より絵がうまい人の存在は、まひるのJELLYにおける立ち位置を迷わせるには十分すぎるものだったでしょう。
まあそれを言ったら花音より歌が・キウイより動画編集がうまい人も、めいより作曲ができる人も世の中にいます。
比べたらキリがないとは思いますが、人と比べる性格上まひるはエゴサをするべきではなかったですね。
そもそもJELLYちゃんをデザインしたのはまひるですし、描きたいと思われなければファンアートも出ないはず。JELLYちゃんを描いている時点で、まひるの存在は十分過ぎるほど必要だとは思います。
ただ、自分がまだまだだと自覚したことで今まで以上にイラストに本気になりましたし「描く理由」も見つけられたようで、まひるにとっては良いことだったでしょう。
見どころ満載の5話でしたが、特に話題になったのは以下のシーンですね。
これ、めいには絶対知られてはいけないことですよね。2人で水族館に行ったこと自体も嫉妬するでしょうに、キスまでしたなんて知ったらどうなることやら……
第6話「31(サーティワン)」のネタバレあらすじ・感想
冬休み、新しい動画制作のためにいつものメンバーで宮下パークに集まる「JELEE」。曲は出来ているものの、花音の作詞はスランプ真っ只中のため、できあがるのを待つことに決まる。
そんな中、せっかくだからとキウイが切り出したのは公式アカウントに送られてきた楽曲制作の依頼について。
依頼してきたのはまひるたちと少しだけ因縁のある相手——自称銀河系最強アイドルの卵、みー子だった。
初回限りの登場かと思っていたみー子が再登場。かつてまひるに破かれたポスターのお金を引き合いに脅しつつ(?)、JELEEに楽曲制作を依頼します。
実はみー子は31歳のアイドルの卵で、亜璃恵璃(ありえる)と言う娘も1人いました。馬場静江(ばばしずえ)という本名も、どこか年配を思わせます←
楽曲制作のためみー子にJELEEの4人で密着すると、彼女がSNSで食事内容を偽ったり「一駅歩く」と電車の中で投稿していることが分かってきました。
やっていることが、ほとんどクロちゃんと一緒で笑ってしまいます←
娘の亜璃恵璃は、みー子のことを可愛いと思っており、アイドルとしての活動を応援していました。
しかし同じようにみんなが亜璃恵璃と同じように見てくれるわけではなく、学校の同級生男子にはバカにされてしまいます。
めいとのやりとりも影響したんだと思いますが、バカにしてくる同級生の前でみー子のTO(トップオタ)を宣言する場面は非常に良かったです。
みー子にとっても、アイドルを続ける理由が亜璃恵璃のためになった瞬間でもあるかと思います。
最終的にはファンの前で実年齢、SNSでの嘘、娘がいることを全て公表。それがむしろ新規ファンを獲得する結果に。
結構バズったようで、JELEEの楽曲より先に100万再生を獲得しそうな勢いで、花音は焦ってしまいます 笑
第7話「夜明け」のネタバレあらすじ・感想
春、三年生に進級したまひるたち。進路を決める時期になり、「JELEE」のみんなで集まっても自然とその話題が多くなっていた。
キウイは進学に備えて、近くバイクの免許合宿に行くと話すと、花音は自分も行きたいと言い出すのだった。
いざ訪れた合宿の日——なんなく教習を突破し、苦戦中の花音を見守っていたキウイは、不思議な雰囲気を持つ女性、小春に声をかけられる。
春になり、JELEEの4人は3年生に進級しました。そういえば、5話・6話で冬服を着ていたし、結構作品内での時間経過は早いようです。
まひるは大学、めいは付属校へ進学ですが、キウイは東京にある某有名大学の教育学部に行く予定だと話します。どうも中学校の先生になりたいのだとか。
不登校なので出席は足りないため、公認試験を出願し合格率は9割の手応え。キウイは人と違う道を進もうとしている分、しっかり将来のことを考えて動いていたのでした。
一方同じく不登校の花音は、将来のことを全然考えていません。良くも悪くも、JELEEとしての活動のことが花音の中心だったんですね。
だからこそ「しっかり考えないと、人生詰むだろ」というキウイの言葉は、花音に重く響いたでしょう。
「JELEEのフォロワーを10万人にすることが私の進路」とは言うものの、その受け答えにはどこか歯切れの悪さがあります。
キウイはバイク通学をするつもりで、免許合宿に行こうとしていました。それを聞いた花音は「私も行っていい?」と尋ね、2人で免許合宿に行くことになります。
とはいえ花音は、バイクの免許がとりたくて合宿について行った感じではありません。
「花音は何のために免許取ろうと思ったんだ?」と言うキウイの質問には「まあ…なんだろう…なんとなくノリで」と答えており、本人もわかっていない様子です。
花音とキウイが合宿に行っている中、めいは2人の間に何かがあるのではないかと、不安で胸が苦しくなりこの表情。
一緒にいたまひるは「そんなに心配しなくていいのに」と一言。すでに花音との間にとんでもないこと(キスされる)があったまひるは、にくいほど余裕たっぷりです笑
一方合宿では、キウイが一本橋の実技も難なくこなす中、花音はなかなかできず苦戦中。
夕方になっても一本橋の実習を続ける花音の様子を見ていたキウイは、「小春」という謎の女性から声をかけられます。
なお7話で、個人的に見どころだったの以下です。
何とは言いませんが、キウイはかなりおっきかったのです!何カップかまではっきりしませんでしたが、どうも推定Gのようです。
ぼくはヨルクラではキウイが1番好きなんですが、恥ずかしながら全く気づいていませんでした。
あと、小春の整形で入れている100万円のFをキウイ・花音が触らせてもらっていたシーンは、円盤化されたらモザイクが取れるんでしょうか?そうなら商売上手ですね←
真面目な話をすると、1話と構図が逆転したまひると花音の海でのシーンは必見!
- まひるが花音の手を引いて走る
- まひるが「私のために歌ってよ!」と花音に伝える
- 夜だった1話に対して7話は夕方(日中)
この対比の描き方が見事でした。ただ、感動させるだけで終わらずエンディング後に笑いで落としてきたのもヨルクラらしいです。
第8話「カソウライブ」のネタバレあらすじ・感想
夏真っ盛りの八月、二ヶ月後には結成一周年を控えた「JELEE」。自分たちの声をファンに直接届けたいという花音の提案で一周年記念の仮装ライブを行うことに。
だが、それにはライブ用の新曲作成に会場の選定とやることだらけ。そこで一気に片付けてしまおうというまひるの提案で4人で合宿をすることになる。
いざやってきた合宿の日、会場を予約しためいに案内されたのは……
JELEE結成1周年を2か月後に控え、花音はこれまで行えていなかったライブの開催を提案します。
「どうせやるなら新曲も届けたい!」ということで、4人で合宿をすることに。4人でとはいえ、花音との泊まりにめいは興奮した様子です。
なんだかんだ1年近く一緒にいるのに、いまだにめいはガチオタの反応なんですね 笑
キウイは当初は「私はインドアだから」と合宿に乗り気ではなかったですが、結局は参加することに。
みんなのホテルの希望は「Wi-Fiつき」「4人分の作業スペース」「ベッドが広い」で、ホテル選びはめいに任されました。
しかしめいはホテルを「ホテル ロマンチック 愛する人と泊まる 初夜」という、嫌な予感しかしないワードで調べていました。
その結果めいが予約したのは、いわゆるラブホテル。めいの反応を見る限り、当日まで気づいていなかったようです 笑
ホテルのチェックインはまひるが比較的スムーズに済ませました。おかしいですね、ラブホテルのチェックインは、初見だと画面操作に迷うはずなんですが……
部屋に入った4人は、花音の提案を中心にライブの衣装や演出、会場についての話し合いを進めていきます。
花音には「みんなで作るライブにしたい」という想いがあり、ステージから見る景色と感じることについてまひるたちに語ります。
花音の話を聞いていると、やはりアイドルとして一流だし、めいみたいな推しが生まれるのも納得できる気がします。めいはちょっと度を越してますけどね 笑
後日、JELEEの生配信でライブの告知と合わせ、当日は青いサイリウムを用意して欲しいとお願いしました。花音は当日に会場で見たい景色があり、そのために必要なのです。
合宿後、4人は正式に決まったライブ会場を訪れます。6話でみー子の代役でライブ出演したあの会場です。
ライブへの期待とイメージを膨らませる中、6話でのライブがきっかけでネット上で「暴行事件で引退した橘ののかが匿名で音楽活動をしている」という疑惑が炎上していました。
いわゆる暴露系YouTuberだと思いますが、ホクロの位置などから橘ののかだと断定し発信していたのです。週刊誌の真似事をしたクソが!
その影響はかなり大きく、100,000人を超えていたSNSのフォロワー数も87,000人ほどまで減少。数字にはっきり出てしまっているのは、特に花音がきついでしょうね……
またライブで人を入れることが難しくなり、ライブそのものが中止の危機に陥ります。そこでVtuberとしても活動するキウイが、無観客での配信ライブを提案します。
無観客とはいえ無事ライブ当日を迎え、炎上を跳ね返すJELEEのライブが始まります。
また8話は、アニメ外でのSNSと連動した演出が見事。もともとリアルと連動したプロモーションをしている作品でしたが、あれは参加したら幸せな気分になったでしょうね。
橘ののかとしての過去や炎上はどこかで絡んでくると予想していましたが、もっと大きな壁になると思っていました。
もちろん影響は大きかったですが、そこまで掘り下げられなかったのは良い意味で意外です。暗い展開はあるものの、最後は笑顔と感動を与えてくれるのがヨルクラの良いところですね。
そしてこれまた意外だったのが、ラストの展開。そういう形で絡むのか!と、全く予想していない形でした。
第9話「現実見ろ」のネタバレあらすじ・感想
ついに目標のフォロワー10万人を達成した「JELEE」。有名になったことはともかく、今まで通りファンの期待に応えたいという花音にまひるは違和感を覚えていた。
そんな中、まひるにサンフラワードールズのイベント用イラストの仕事が舞い込んでくる。
キウイの後押しもあり、絵が上手くなるきっかけになればと雪音から話を聞くことを決めたまひるだが、花音はそれに複雑な気持ちを抱いており……
予想とは違う形で嫌な予感が的中。同じ作品とは思えない重たい展開となりました。
8話ラストで雪音からイラスト依頼を受けたまひるは、直接依頼について話を聞きに行きます。
キウイは背中を押してくれましたが、一方でめいから雪音に関する裏の噂も耳にします。
それが9話タイトルにもなっている「現実見ろバカ」という、暴露系YouTubeアカウントのこと。アイドルの不祥事を取り上げているアカウントですが、これを運営しているのが雪音なのではないかという噂です。
まひるが雪音の依頼について話を聞くことに、花音は口調からして反対というより強く拒否しているような印象。やはり2人の間には何かあるんだろうなと感じさせます。
雪音の言葉はかなり魅力的で、誰でも依頼を受けることを前向きに考えるでしょう。とはいえ、花音とのことが気になるので、どうも裏があるように思えてなりません。
花音の回想によって、サンフラワードールズ加入から暴力事件で脱退するまでの経緯が明らかになりました。
どうも花音に対する雪音の言葉を聞いていると、山ノ内花音ではなく橘ののかとしか見ていないように感じますね……
そして花音が暴力に至った理由は、メンバーの1人であるメロに明らかな原因がありましたね。まさかあそこまでやばい裏があるとは思いませんでしたが。
事件の真相を見ると、花音が雪音からの依頼を嫌がる理由がよく分かりません。どちらかとというと、メロとの接触を懸念しているんでしょうか?
花音の過去やJELEEへの思いはあってのことですが、まひるに対しては言ってはいけないことまで言ってしまいましたね。
結果的に花音が最も嫌っているはずのメロと同じようなことを言っているのがまた辛い。とはいえ、本当に思ってもいないことは口にできない気もします……
第10話のネタバレあらすじ・感想
まひると花音のすれ違いから「JELEE」は活動休止に陥ってしまった。まひるが雪音の企画で動けない今、めいはキウイとこの場所を守ろうと誓い合う。
手始めに少しでも「JELEE」の名前を覚えている人が増えるようにとティッシュ配りを始める。その途中、ティッシュを受け取った女の子がサンドーのメロだと気づいためいは、思わず声をかけるのだった。
一方、キウイも何かできないかとみー子の元を訪れていて……
9話ラストの後、花音はメンバーからの電話にも出なくなり、JELEEは活動休止に陥っていました。
それでもめいとキウイは「今できることをやるしかない」と動き出すのですが……
なぜか2人が始めたのは、まひると花音のバイト先で働くこと。絶対他にやった方が良いことがあると思う←
めいはJELEEとして活動できない今の状況を「充電期間」と表現していましたが、花音からは電話で活動休止したいと伝えられていました。
花音はまひるとの一件で、自分が小さなもののために歌っていたことに気づき、怖くて歌えなくなったのです。
めいは花音が戻ってくることを信じていますが、キウイは花音が休みたいだけではなくもう戻ってこない可能性を感じていました。
一方のまひるは、雪音からの依頼のためイラスト作成に取り組んでいました。そこにクラスメイトから電話がかかり「JELEEの海月ヨルってまひるなの?」と追求されます。
事実であることを認めると「まひるはあの日から何者かになれていたんだね!」と言われますが、まひるはうかない様子で「何者なんだろうね」と口にします。
そのころ店内で接客で怒られたせいか、めいはティッシュ配り、キウイは今噂のインフルエンサーのもとへ出前に向かいます。
インフルエンサーはなんとなく予想つきましたが、30代子持ちを公表したみー子。今は開き直って、大食い系Y-tuber「パクパク馬場」として活動しているようです 笑
またティッシュ配りをしていためいは、偶然サンドーのメロにティッシュを渡します。
メロだと気づいためいは、聞きたいことがあると彼女に話しかけます。当初は避けられますが、めいの異常なサンドー知識と執念で追い回し、カラオケの個室での会話にこぎつけます 笑
そこでめいは、メロが歌う理由、花音が歌っていた理由について質問。メロから返ってきた理由は「そんなの私と一緒だよ」という答えでした。
10話単体で考えると良いのですが、9話であれだけ落としてきた結果がこれなのか……という気持ちです。
つまらないというわけではないですが、ちょっと自分が期待していたレベルには届かなかったなと感じます。
個人的にヨルクラには重たい話を求めておらず、9話・10話は自分が求めるものとは違う方向に進んでいる印象です。
またストーリーとして明確なゴールが見えにくくなったと感じており、もしかしたらやや消化不良な最終回になるのでは?という懸念もあります。
今後も楽しみに観るのは変わりませんが、ちょっと不安を感じる10話でした。
(追記)この後放送された11話の展開を見て、この不安は杞憂に終わるなと思いました。それでも10話の展開は物足りなく感じますが……
第11話「好きなもの」のネタバレあらすじ・感想
「JELEE」のアカウントで配信されためいの動画が、脅威の220万再生を記録した。彼女の必死な姿に心を動かされた花音は、まだ未完成であるこの曲を完成させたいと提案する。まだ歌えるかわからないけど、挑戦したい——そんな花音の想いに答えるため、「JELEE」は再始動するのだった。
一方、まひるは雪音からのリテイクに悩み続けていた。タイムリミットが近づく中、まひるはキウイとかつて通っていた絵画教室を訪れる。
10話でJELEEをつなぎ止めためいの歌は、とんでもなくバズる結果に。めいは恥ずかしさで動画を通報しようとしますが、さすがにもったいないので花音に止められます 笑
花音自身もまだ歌うことに迷いがありつつも、めい・キウイの後押しもあって未完成の曲を完成させることを決めます。
一方まひるは、雪音が求めるイラストをなかなか完成させられていませんでした。雪音からは「私が”海月ヨル”の絵から感じた魅力がごっそりなくなっている」と厳しい指摘を受けます。
雪音から「あなたはこの絵のどんなところが好きなの?」と聞かれますが、自分なりにうまく描けたと思うところを答えることに終始し、好きなところを一向に答えられません。
今回の場合海月ヨルらしさを求められていますが、それはJELEEとしてやっているからこそ出せていた面が大きいでしょう。
最終的には雪音から時間切れを言い渡され、まひるの絵の原型がほぼ残っていない形での書き直しを指示されます。
まひるは「これなら締切に間に合わせられる!」と無理やり前向きに捉えようとしますが、当然受け入れられることではありません。
花音もまた歌に想いが乗らず、ただ音符を追っているだけになっていました。形は違えど、まひると花音は自分の個性という同じ問題に直面している状態です。
後日まひるは、自分の絵のことが好きなのかの答えを求め、キウイと一緒にかつて通っていた絵画教室にクラゲの壁画の原画を見に行きます。
絵画教室に行った帰り、まひるとキウイは別の絵のもとになったゲームセンターによります。そこで2人はかつての同級生たちに遭遇してしまい……
第12話「JELEE」のネタバレあらすじ・感想
まひるの交渉の末に、宮下パークで行われるサンドーのイベントにゲスト参加することになった「JELEE」。花音は出演を決意するも、気持ちはまだ揺れ動いていた。
めいとキウイに背中を押され、何のために歌うのか答えが出ていないながらもステージに上がる。
まひるはめいが泣きながら歌った生配信の再生数と、未完成曲の完全版を求める声の多さをもとに、雪音にJELLYの出演交渉をします。
すぐには首を振りませんでしたが、まひるの思いを受けて出演を了承。花音たちも出演を受けたことで、正式に決定します。
結局花音とまひるは9話の言い合い以降会っていませんが、楽曲制作も含め準備は順調に進み、本番当日を迎えます。
ただ花音には以前のような元気の良さはなく、歌いたい気持ちはあるものの不安があるような印象です。
本番当日はサンフラワードールズのステージからスタート。かなりお金がかかったステージで、まひるの描いたモデリングもステージ演出を彩っていました。
そしていよいよJELLYの出番となり、花音が1人ステージに向かいます。
しかし花音は今だ歌う理由を見つけられていませんし、かつて自分を批判した人や失望させた人も来ているだろうと考え、歌うことへの不安をめいとキウイに打ち明けます。
それでも花音はステージに向かいますが、サンフラワードールズのファンを中心とした観客の心無い声が聞こえてしまい、目の前が真っ暗になり全く歌えなくなってしまいます。
そんな花音を救ったのは、まさかのメロの「ののか!ちゃんと前みろバカ!」という声。そこで目にしたのは、まひるの絵により作られたクラゲや魚のイラストでした。
かつてまひると語った「渋谷の大きな水族館」が目の前に再現された光景と、まひるからの声援を受け、花音は力強く歌い始めます。
雪音との親子関係はどうなるのかな?と思っていたら、歌唱後のスタッフクレジットで粋な演出。思っていた以上にちゃんと母親でしたね。
だったらメロを殴った時もっとフォローしていても良かったと思いますが、まひるの言うとおり良くも悪くも仕事に生きる人なんでしょう。
全体的に良かったのですが、急に良くなった親子関係や花音とメロがカフェで親しげに話していた姿には違和感がありました。
そんなわけでちょっと脚本のガバガバを感じるところもありますが、全体をとおして楽しく観れました。
ストーリー的にまだまだやれそうなので、続編希望です!