「『好きな子がめがねを忘れた』は面白い?」
「『好きな子がめがねを忘れた』はどんな内容?」
原作はX(旧Twitter)への掲載をきっかけに『月刊ガンガンJOKER』での連載になった作品です。
ラブコメながらCGを多用しており、綺麗な絵柄が最大の特徴です。
この記事ではアニメ「好きな子がめがねを忘れた」を全話のあらすじと視聴した感想を書いていきます。
- アニメ『好きな子がめがねを忘れた』の基本情報を30秒で解説
- アニメ『好きな子がめがねを忘れた』全話のあらすじ・感想
- 第1話「好きな子がめがねを忘れた」のあらすじ・感想
- 第2話「好きな子に呼び出された」のあらすじ・感想
- 第3話「好きな子がラブレターを拾った」のあらすじ・感想
- 第4話「好きな子のめがねを選んだ」のあらすじ・感想
- 第5話「好きな子のめがねを選んだ」のあらすじ・感想
- 第6話「好きな子と新学期を迎えた」のあらすじ・感想
- 第7話「好きな子のめがねを持って帰った」のあらすじ・感想
- 第8話「好きな子と告白を見てしまった」のあらすじ・感想
- 第9話「好きな子と校外学習に行った」のあらすじ・感想
- 第10話「好きな子にお願いされた」のあらすじ・感想
- 第11話「好きな子と文化祭の日に」のあらすじ・感想
- 第12話「好きな子と調理実習したかった」のあらすじ・感想
- 第13話「好きな子と約束した」のあらすじ・感想
- 総評〜前半はやや低調だが、後半の展開で一気に引き込まれる
アニメ『好きな子がめがねを忘れた』の基本情報を30秒で解説
- 放送年:2023年7月〜9月
- 話数:全13話
- 原作:藤近小梅「好きな子がめがねを忘れた」(『月刊ガンガンJOKER』スクウェア・エニックス刊)
- 制作会社:Go Hands
- 配信サイト:dアニメストア、Amazon プライムビデオ など主要サイト
アニメ「好きな子がめがねを忘れた」は、藤近小梅さんが『月刊ガンガンJOKER』で連載しているラブコメ作品です。
中学生の小村楓(こむらかえで)君は、隣の席に座る三重(みえ)あいさんに恋心を抱いていました。
三重さんは非常に視力が悪いのですが、どういうわけかめがねをしょっちゅう忘れてきます 笑
めがねを忘れた三重さんを小村くんが助けたことにより、2人の交友が始まっていきます。
アニメ『好きな子がめがねを忘れた』全話のあらすじ・感想
ここからは、アニメ『好きな子がめがねを忘れた』各話のあらすじ・感想をまとめていきます。
若干のネタバレを含むため、未視聴の場合はご注意ください。
第1話「好きな子がめがねを忘れた」のあらすじ・感想
クラス替えから3日。中学生の小村楓は、となりの席のめがねをかけた女の子、三重あいに惹かれている。ある日、めがねを忘れてしまい何も見えない三重さんを小村くんは必死にフォローするが、その距離間が近すぎて…?
画が良いものの、ローアングルでの動きの描写が気になる。 絵は綺麗なだけに自然じゃない動きが残念…
ただストーリーはギャグも多くて良い。個人的には作画で無理をせず、ストーリーの良さを出し切ってほしいところです。
第2話「好きな子に呼び出された」のあらすじ・感想
めがねを忘れた時に助けてもらう名目で小村くんと三重さんは連絡先を交換した。ある日の休日、三重さんから呼び出しがかかる小村くん。集合場所に嬉々として向かう小村くんだが、三重さんはまたもやめがねを忘れてしまって…。
思っていたより笑える作品なんだなと感じました。三重さんの言葉が何回も反響しているシーンでは、どんだけ噛み締めているんだと毎回笑ってしまいます 笑
三重さんと出かけたのを夢ではないと確かめたいのは分かりますが、お風呂で痛くなるほどつねるのはやりすぎですね←
しかも頬だけじゃなく、体の至るところをつねるという…
自覚なく思わせぶりな言動を取る三重さんと、好意ゆえに過剰な反応をしてしまう小村くんの構図は笑えるしキュンとします。
早くも三重さんに小村くんを意識している様子が見られるのも、先が楽しみになるポイントです!
第3話「好きな子がラブレターを拾った」のあらすじ・感想
三重さんは廊下でラブレターを拾ったものの、いつも通りめがねを忘れて宛名がよく見えない。小村くんが確認すると、それは別のクラスの女子が学年一イケメンの東くんに向けたものだった。それを聞いた三重さんは親切心から東くんに直接手紙を渡してしまう。周囲から見るとあたかも三重さんが東くんにラブレターを渡しているように見えてしまい…?
かなりラブコメらしい、心理描写がよく描かれた回でした。
「好き」のレベルにもいろいろあるわけで、友だちとして好きなのかもしれないし、異性として好きなのかもしれない。
自分の好きな子だとそれが気になりますし、ましてやクラス1のイケメンが絡んでいると仕方ないですね。
中学生の男女がここまで仲良く話すことってそんなにないですし、三重さんも結構小村くんを好きな気がするんですがどうなんでしょう?
あくまで友だちとしての好きどまりなのかもしれませんが、三重さんが恋に疎いだけの気もします。
第4話「好きな子のめがねを選んだ」のあらすじ・感想
今度はめがねをなくしてしまった三重さん。休日に新しいめがねを買うため、再び三重さんと出かける小村くん。三重さんは色々なめがねを試着し、小村くんに意見を求めるが、どの三重さんも魅力的で参考になる意見が言えなくて…?
新しく買うめがねの意見をもらうため、三重さんと出かける小村くん。
めがねの意見をもらうために誘うのが小村くんというのはなんだか気になります。女友だちにお願いしてもいいと思うんですが。
それだけ小村くんを信頼しているんでしょうが、それにしても男の子を誘うとは…?
最終的に前と同じめがねに落ち着いたものの、すぐに壊してしまいました。三重さんを養うのは苦労しそうですね←
第5話「好きな子のめがねを選んだ」のあらすじ・感想
季節はもうすぐバレンタイン。母親からおつかいを頼まれた小村くんは、三重さんからチョコレートをもらう妄想にふけながら街へと繰り出す。そんな妄想をしていたら、三重さんと偶然遭遇!成り行きでバレンタインフェア一色の街で行動を共にすることになり…。
「バレンタインに三重さんからチョコをもらいたい」
そんなことを考えていたら、三重さんにバッタリ遭遇。back numberもびっくりな意中の相手の飛び出し方です。
普通「バレンタインにチョコをもらいたい=その子のことが好き」ということになるので、それを聞かれてしまうのは恥ずかしい…
そしてバレンタインにチョコをもらうと、頭を悩ませるのがホワイトデーのお返し。好きな子には、センスの良い返し方をしたいものですよね。
三重さんが甘いものを我慢し始める思いかけない事態もありましたが、無事にお返しを渡し食べてもらえた小村くん。うまく言えませんが、微笑ましく感じる場面でした。
第6話「好きな子と新学期を迎えた」のあらすじ・感想
中学2年生から3年生へと進級し、新学期を迎えた2人。小村くんはまた三重さんと同じクラスになれて喜ぶのも束の間、席替えにより、となりの席ではなく離れ離れの席になってしまう。この先もめがねを忘れるであろう三重さんのサポートが出来なくなることを心配する小村くんだが…。
友だちと遊ぶ予定を断ってまで、三重さんをポストまで案内しようとする小村くん。それを知ってしまうと、三重さんとしてもさすがに気悪いですよね。
「小村くんを独り占めにしたい」なんて口にして、三重さんは相変わらず思わせぶり。
席替えで好きなこの隣になりたがるのは、誰しも経験があることかと思います。ぼくにもそんな経験があり、なんだか懐かしく感じました。
なお、ぼくは高校時代幸運にも好きなこの隣になれましたが、そのチャンスを活かせず…
小村くんには頑張って欲しいものです 笑
なんだかアニメを観続けているうちに、段々小村くんを応援した気持ちになってきました。
第7話「好きな子のめがねを持って帰った」のあらすじ・感想
学校から帰宅しようとした小村くんは、三重さんの机にめがねがあることに気づく。三重さんはどうやらめがねを持ち帰る事を忘れてしまったようだ。三重さんに連絡をし、めがねを預かることになった小村くん。自分の部屋に好きな人のめがねがあることで、変に意識し、悶絶してしまう。
三重さんが忘れためがねを預かるために持って帰ったわけだし、本人にも連絡を取ってある。
だからやましいことなんて何もなく、その行為自体は全然変態ではありません。ただ小村くんのあの過剰な反応は変態ですね 笑
今回の話の大きな変化は、三重さんにも小村くんを意識していると感じる場面が増えたこと。
第8話「好きな子と告白を見てしまった」のあらすじ・感想
ある日の放課後、小村くんは校庭をさまよう猫についていくと、告白されている東くんを目撃してしまう。告白の邪魔をしてはいけないと身をひそめるが、猫を探しに来た三重さんもその場に来てしまいそうになり、大パニック!小村くんはなんとかバレないように奮闘するが…。
深夜の電話、水泳授業での視線など、三重さんの方がキュンとする場面がどんどん増えてきました。
今まで小村くんの一方的な片思いだったのが、変化しているのが顕著に感じられますね。
これはこれで良いのですが、個人的にはもっと強めにきて欲しいところ。
第9話「好きな子と校外学習に行った」のあらすじ・感想
2人のクラスで校外学習が行われることになった。小村くんと三重さんはそれぞれ同じ班になることを密かに期待していたが、2人の気持ちを汲み取った友人の手助けもあり、晴れて一緒の班となる。校外学習ではめがねを絶対忘れないと息巻く三重さんだったが…。
同じ班になれたら嬉しいと思っていたこと、楽しみすぎて寝れずに遅れてきたことは、2人とも同じ。
だんだん2人の相手に対する行動まで同じになってきています。
その一方で、めがねを忘れる迷惑をかけたくない三重さんと、自分を頼ってほしい小村くんの気持ちはすれ違い。
どちらもお互いのことを思ってのことですが、それゆえに辛い気持ちを抱えることになるのがなんだかもどかしいです。
今回最大の見どころは、ついに三重さんが小村くんの気持ちに気づいたこと。こういう気づき方は予想外だったが良いですね。
第10話「好きな子にお願いされた」のあらすじ・感想
校外学習を経て、更にお互いを意識し始めた2人。徐々に2人の距離が縮まる中、文化祭に向けた準備がクラス一丸となって行われる。2人はペアとなって作業を進めるが、三重さんが「あるお願い」をするため、休憩中に小村くんを誰もいない教室へと誘う…。
自分を好きだという気持ちを確認したいのか、三重さんは小村くんの顔を近くで見たがります。
これまでも無自覚に小村くんをドキドキさせる発言をしてきましたが、髪を結んでもらった時に「毎朝こうならいいのに」「いつかはね」などと言うようになり、天然ではなく意図的な発言に変わってきました。
しかし小村くんは顔を近くで見ようとすることを「友だちの顔を近くで見ると安心する」と認識しています。
三重さんの気持ちが近づいてきているゆえの行動なのですが、小村くんはやや自己評価が低いようでそのことに気づけません…。
最終的に小村くんも「三重さんにとっての特別なんじゃないか」と気づき始めましたが、三重さんがほぼ確信しているのに対し、小村くんは淡い期待のようなものです。
第11話「好きな子と文化祭の日に」のあらすじ・感想
準備を進めていた文化祭が無事に開催された。お互いの展示作品などをみて楽しむ2人。体育館で各部活動の発表会が行われる中、三重さんが席をはずすのを見た小村くんは自分も後を追うように体育館をあとにするが…。
9話以降、段々ラブコメらしい展開が増えてきました。
三重さんが家の門限を破ってでも学園祭の手伝いをしたのは、きっと小村くんの考えた通り「一緒にいたいから」なんじゃ?
そして門前を破ることになった三重さんが翌朝ココアを飲めるよう、小村くんは「門限を破ったのはめがねを忘れて靴を探していたから遅くなったから」にするため、三重家を訪ねて嘘をつきました。
小村くんが家まで来て嘘をついた意図は、三重さんに伝わっているでしょう。
また、三重さんの発言が天然ではなく、意図的にドキドキさせるようなものになっていたのも変化のひとつでした。
そう思っていたら、三重さんが小村くんのことを「お父さんみたい」と発言。小村くんは男として見られていないと思い込み、ショックを受けてしまいます。
第12話「好きな子と調理実習したかった」のあらすじ・感想
調理実習で別の班になった2人。三重さんは学年一イケメンの東くんと同じ班になってしまい、小村くんは全く授業に集中できない。そんな小村くんの気持ちとは裏腹に、三重さんと東くんが楽しげに話していて…。
なんだかんだ三重さんと一緒になることが多かった小村くんですが、今回の調理実習では別の班。
小村くんは、三重さんが東くんを含む他のみんなと何を話しているかが気になって仕方ない様子です。
東くんから好きな人に気持ちを伝えようとしている話を聞いて、三重さんは自分も気持ちを伝えないといけないことに気づいた様子です。
なるほど、小村くんの告白を期待していたのではなく、告白するという発想自体がなかったんですね。
さらに小村くんは知りませんでしたが、三重さんは調理実習で小村くんにあげるクッキーを作っていました。
ラストには小村くんは三重さんからクッキーを受け取り一件落着。これは結構な脈ありサインだと思うんですがね…。
第13話「好きな子と約束した」のあらすじ・感想
ある日三重さんは小学校の同級生と出会ったが、ほとんど覚えていなかった。その様子を見た小村くんは「いつか自分も忘れられてしまうのでは…」と不安に感じてしまう。そんな思いを抱えながら夏休み前の最終登校日、小村くんが起こした行動は…。
三重さんは帰り道に小学校の同級生と再会しましたが、その相手の顔も名前も覚えていませんでした。
それがきっかけで小村くんは、その同級生と同じく自分も忘れられないか不安になります。
客観的に見ていると「いや、親密度がちげぇーよ」と思うんですが、小村くんは三重さんの気持ちにも気づいてないから仕方ないですね…。
小村くんは三重さんと一緒に過ごす時間が増えたことで、1話のころよりも三重さんのことが好きになっていました。
ここ数話は三重さんの気持ちの変化ばかり気にしていましたが、小村くんの三重さんへの気持ちもより強いものに変わっていたんですね。
夏休み前最後の登校で、本来ならしばらく2人は会えないはずでした。しかし最後に小村くんが行動を起こし「夏休み中も三重さんに会いたい」と、自分の気持ちを伝えます。
小村くんが一歩踏み込んだことは、今後の2人の関係に大きな影響を与えるでしょう。
そしてラストには小学生のころの場面が描かれ、実は2人は小学生のころに一度会っていたことが判明します。
現在に場面が戻った際、2人が別れたのは小学生のころに出会った駄菓子屋さんの前。出会いの場所と同じところで2人が別れていたのが、運命的に感じられます。
最終回で非常に名残惜しい…アニメで続きが観たいですね。
総評〜前半はやや低調だが、後半の展開で一気に引き込まれる
近いようで遠い、そんな距離感にドキドキしながら楽しめる良いラブコメ作品でした!結構リアルな恋模様が描かれていたように思います。
前半はハマりきれていない部分もありましたが、9話で三重さんが小村くんの気持ちに気づいたところから一気に引き込まれました。
同じような展開が続いて飽きそうなところで2人の関係に変化があり、全体を通して視聴者を惹きつける構成になっていたと思います。
個人的にはもう少し「これで付き合っていないの?」という感じがある方が好きなので、さらに2人の距離が近づいてくれるとさらに良かったです。
気になるのはこの先なので、アニメ2期制作希望です!