もっとお金がほしい!
お金があっても幸せだとは限らないことはみんな分かっていますが、それでもこの欲求はおさまりません。
好きなものを食べたり、好きな場所に住んだり、好きなことをしたりといったことが自由にできればより充実した人生になります。
しかしそのためにはお金がないといけません。
何をするにも金、金、金。
逆にいえばお金がないと何もできないわけで、みんながお金を求めるのも当然のことですね。
ぼくたちはお金に支配されて生きています。
しかし今、経済がとんでもない速度で変化してきていて、お金の常識が根本からひっくり返ろうとしています。
今、世の中にお金が有り余っているとしたら?
近い未来、働かなくてもお金をもらって生活ができるようになるとしたら・・・?
そんなウソみたいなお金の今とこれからについて書かれている本が「お金2.0」です。
【発売前重版決定!話題沸騰】
仮想通貨、フィンテック、シェアリングエコノミー、評論経済。
「新しい経済」を私たちはどう生きるか。
メタップス創業者が明かす、資本主義の先の世界。(商品紹介より引用)
これまでの経済とはまったく違う仕組みができつつあり、ぼくたちの生活にも影響を及ぼし始めています。
将来的にはお金は価値のないものになって、まったく違うものが力を持つようになっていきます。
そしてそれはすでに始まっていることです。
そもそもお金とは何?
昔は物々交換が主流でしたが、ほしいものを持っている人を見つけるのが大変だし保存がきかないものは無駄になります。
そこで物の変わりになる”価値”のあるものを作って交換の道具にしました。
それがお金です。
お金が生まれるまでは物の交換をするにも取引が成立するまで不安がなくなりませんでしたが、お金によってはじめて会う人同士でも信頼しあえるようになりました。
お金は国が管理する中央銀行が刷っています。
ぼくたちが国を信用しているからこそ、国が発行するお金に価値が生まれています。
もうずっとこの仕組みを当たり前のこととして生活していますが、中央銀行が普及しだしたのはほんの100年ほどのことです。
つまり歴史から考えると、まだまだ最近できた仕組みといえるわけです。
それでいえば最近何かと悪い話ばっかり聞く仮想通貨も同じようなものです。
紙幣だって、純金に価値がある時代の頃は「ただの紙に価値を持たせるなんて!」という意見がたくさんありました。
でも今そんなこという人いませんよね?
お金と違うものでいえば今当たり前になっているSNSだって、当初は批判的な意見ばかりだったし「Facebookは日本で流行らない」とも言われていました。
しかし今は危ないところもあると分かりつつもみんなSNSを使っています。
仮想通貨についてはこの後書いていきますが、同じように10年たつころにはみんなが当たり前に使うものになっていてもおかしくありません。
お金を作る権利が国のものだけじゃなくなった
今までのお金や経済は中央集権化によって成り立っていました。
組織の中心に必ず管理者を置く仕組みのことで、経済でいえば中央銀行が管理者に当たります。
これが今までの常識的なやり方でした。
しかし今、この仕組みそのものが変わろうとしています。
スマホが普及して誰もがいつでもネットに接続できるようになったことによって、お金や経済に急速な分散化が進んでいます。
あらゆる「人」と「物」がネットでつながるようになることで、今までは絶対に必要だった中央の管理者がいらなくなって、分散したネットワーク型の社会に変わっていくということです。
その代表的なものが仮想通貨。
そもそも仮想通貨とはなにかというと、中央に管理者がいなくても成り立つバーチャル上の通貨です。
管理者がいなくても成り立つということは今まで中央銀行しかもっていなかった「お金を作る権利」をぼくたち民間人が手に入れたということです。
このような力をもっていることから仮想通貨を革命的なものと見ている人が増えていますが、世間の大半には「仮想通貨は危ないもの」という認識でしょう。
ですがよく知りもしないで危ないものと決め付けるのは完全な思考停止です。
仮想通貨のことについて知りたければ本書を読んで確かめてみましょう。
お金が有り余っている
ぼくたちがお金がほしいと思うのはお金がないからです。
しかし世の中のお金そのものが減ったのかというとそんなことはなく、電車やバスを走らせたり大きなビルなんかを作るお金はちゃんとあります。
つまりお金はちゃんとあって、ぼくたちの手元に入ってこないのは停滞しているだけということです。
では停滞しているお金はいったいどこにあるんでしょう?
経済は大きく分けて2つ存在しています。
ひとつはぼくたちが働いてお金を稼いで、お金を払ってほしいものを買うという一般的な経済である「消費経済(実体経済)」
もうひとつはお金からお金を生み出す「資産経済(金融経済)」
これは資産家や金融マンなどのごく一部の人たちの経済です。
ほとんどの人が消費経済のなかで生きているんだから経済のメインは消費経済のように思えますがそうではありません。
世の中に流れているお金の9割は資産経済で生まれていて、ぼくたちが生活の中で使っているお金は流通の1割ほどしかないんです。
また、最近では若者の車離れや物を持たないミニマリストの生き方が浸透してきています。
なんだかんだ生活は苦しいままなので節約志向になって消費がされなくなってきているので、消費経済はどんどん小さくなってきています。
それなのに資産経済は拡大し続けているので、世の中にお金が回ることなく大量に余ってしまっているんです。
実際日本の企業の内部留保金は過去最高の46兆円です。
お金は山ほどあるけれど、何にたいして使えばいいのかがまったく分からない状態です。
停滞しているだけでお金を手に入れることが簡単になっているので、お金そのものの価値が下がってきています。
大量に余っていてすぐ手に入れられるものなんてたいして価値ないですよね。
もしかしたら今あなたがせっせと節約して貯めているお金も、一切使っていないのに半分以下に減ってしまうかもしれませんよ?
お金から開放される未来
知ってのとおり今AIが発達してきていて、将来的には人工知能が人間にできることをすべてできるほどになると言われています。
ぼくたちがやっている仕事も徐々にロボットがやるようになっていって、今ある仕事は順番になくなっていきます。
そうです、ぼくたちは働く必要がなくなるんです。
お金を稼ぐのはロボットがやってくれるので、ぼくたちはベーシックインカムによって国からお金をもらって生活していくことができるようになります。
昔は自分たちで野菜を作っていましたが、今は農家の人が作ったものを買って食べることができるようになっています。
これと同じことがお金で起こると考えたらイメージしやすいんじゃないでしょうか?
資本主義から価値主義へ
今いくら野菜を持っていてもうらやましがられないのと同じように、お金もたくさん持っていても価値がないものに変わっていきます。
そんな未来では「お金で買えないもの」の価値が高まっていきます。
今ではインターネットとSNSによって誰もが簡単に情報発信をできるようになりました。
テレビでウソの情報を流せばたちまちネットで拡散されてウソつき呼ばわりされてしまうほどで、個人の発信力がマスコミを超えるまでになっています。
そういった個人の影響力は「信用」という価値を作り、クラウドファンティングで支援をつのってお金に変えることが一般人でも出来てしまいます。
あらゆる価値を最大化しておけば、その価値をいつでもお金に変換することができますし、お金以外にものと交換することもできるようになります。
お金は価値を資本主義経済の中で使える形に変換したものに過ぎず、価値を媒介する1つの選択肢に過ぎません。
このような個人の影響力がお金の価値が落ちていくことでさらに力をもつようになります。
ようするに個人の影響力はこれからの時代の必須スキルだってことです。
だから今の時代で情報発信も何もしていない人は「えっ、大丈夫?」って心配になってきます。
何すればいいか分からないならブログを始めてみたらどうですか?