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カバー曲もお手のもの!スピッツがカバーした発表&未発表の曲20選

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スピッツの曲は評価が高くたくさんのアーティストにカバーされていて、ロビンソンにいたっては国内で30組以上、海外でもカバーされています。

ではスピッツがカバーしている曲を聴いたことはありますか?

あまりイメージがないですが、スピッツはカバーもうまくてたくさんの曲をカバーしています。原曲に忠実なアレンジからガラッと雰囲気を変えたアレンジまであり、「えっ!これをカバーするの?」っていう意外な選曲もあります。

そこで今回はファン歴18年のぼくが、スピッツのカバー曲17曲を紹介。スピッツの新たな一面をお届けします。

スピッツのアルバム収録のカバー曲

1. タイム・トラベル(原田真二)

ぼくが最初に聴いたスピッツのカバー曲で、ドラマ「僕とスターの99日」の主題歌となっています。

原曲の雰囲気をしっかりいかしつつサビのあとにギターソロが入っているなど、スピッツの個性も発揮されています。ギターソロをはじめて聴いたときは目頭が熱くなりました。

原曲自体聴くだけで旅ができてしまうほど想像力をかきたてる歌詞ですが、スピッツのメロディセンスにより幻想的な世界観がにじみでています。

終盤の「fuu~」のマサムネさんのハイトーンがキレイすぎて聴きほれてしまう。40歳こえてなんでそんな声がでるの?

タイム・トラベル

タイム・トラベル

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2. さすらい(奥田民男)

「タイム・トラベル」以上に原曲に忠実でほとんど原曲と同じなのにもかかわらず、まるでスピッツの曲であるかのように聴こえさせています

あくまでも原曲のよさはそのままに、でもスピッツとしての自己主張もちゃんとやる。この絶妙なさじ加減は見事としかいいようがありません。

カバー曲ってファンに悪く言われがちですが、これは奥田民男ファンも満足させられるんじゃないでしょうか?

なお奥田民生さんはスピッツの「うめぼし」という曲をカバーしていて、互いにカバーし合っている関係でもあります。

 

さすらい

さすらい

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3. 14番目の月(荒井由美)

スピッツがユーミン!あの柔らかいサウンドはスピッツともよく合いそう。

と、思いきやまさかのパワフルなロックバラード調のアレンジ。ユーミンはこういうのも歌っているのかと思い原曲を聴いてみたら全然違っていて、めちゃくちゃ軽快なアップテンポの曲でした。

つまり原曲からは想像もつかないほど真逆のアレンジをしています。

このカバーの特筆すべきところは、スピッツのアレンジによって歌詞から受ける印象がガラリと変わってしまうところ。

月影の道で

急に車止めないで

ドキドキするわ

原曲からは幸せな恋人同士の歌とイメージを受けますが、スピッツのカバーでは一気に切なくなって恋人同士のすれ違いを感じさせる曲に変わってしまいます

歌詞はまったく変わっていないのにアレンジでこんなに違うものになるなんて・・・
スピッツは真逆のアレンジからも原曲のよさを引き出すことができます。

14番目の月(おるたな Mix)

14番目の月(おるたな Mix)

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4. 初恋に捧ぐ(初恋の嵐)

初恋の嵐は1997年に結成されたバンドで、2001年にユニバーサルミュージックからのメジャーデビューが決まって、楽曲制作やレコーディングに取り組んでいました。

しかしメジャーデビューを目前とした2002年3月にボーカル・ギターの西山さんが急性心不全により急逝メンバー・スタッフによってシングルとアルバムが1枚ずつ発売されましたが、バンドは活動休止となりました。

アルバム買って聴いてみたんですけど、少なくとも全然売れないってことはなさそうです。活動を続けていたらどんなバンドになっていたのかと思うと残念でなりません。

初恋の嵐の西山さんの声は低音のハスキーがかった声で、マサムネさんとは違うタイプ。原曲はデビュー作なので、荒削りな部分があります。

ただ歌詞はスピッツの曲と音楽性が似ているので、違和感のないカバーになっています。あと、スピッツの曲の中でもトップクラスにベースがかっこいいです 笑

初恋に捧ぐ

初恋に捧ぐ

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カバー曲はもちろんですが、いいバンドなので初恋の嵐も聴いてみてください。

5. 12月の雨の日(はっぴいえんど)

細野晴臣(ほそのはるおみ)、大瀧詠一(おおたきえいいち)、松本隆(まつもとたかし)、鈴木茂という音楽界の超大物がメンバーだったバンドで、日本語の歌詞でロックをやるということをはじめてやったバンドです。

当時評価は低かったですが、はっぴいえんどなしにいまの日本のロックはありません。「12月の雨の日」ははっぴいえんどのデビュー曲です。

原曲もスピッツカバーも印象的なギターのソロによるイントロですが、原曲が荒々しいのに対しスピッツのカバーはしっとりした切なげなメロディです。

原曲はあっさりした感じで終わりますが、スピッツは最後のサビの後を大きく変えていて、曲の情景が浮かび上がってきます。

流れる人並みを

僕は見てる

僕は見てる

どこから人並みを見ているのか?今どんな気持ちなのか?この歌詞でいろんなことが想像できます。

ぼくは雨にぬれた窓から外を眺めている様子を想像しました。

「タイム・トラベル」もこの曲も松本隆さんの作詞ですが、スピッツと松本隆さんはよく合いますね。

コラボしてほしい!と、思っていたらそれに近い曲があったので、この記事の後半で紹介します。

 

12月の雨の日

12月の雨の日

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6. さよなら大好きな人(花*花)

リュウ
リュウ
こ、これはやばい。絶対スピッツに合う!

CD化が決まったときテンションが上がったのを覚えています 笑

アコギの音を中心としたシンプルなアレンジで、マサムネさんの歌声と合わさって歌詞の切なさが際立っています。

個人的にはもう少し派手でもいいんじゃないかな?と思います。

この曲はぼくが行ったライブで聴いたことがあるんですが、この曲を演奏するのはそのときがはじめただったようです。ほんとにスピッツの曲みたいで感激しました。

ちなみにこの曲、別れた恋人じゃなくて亡くなったおじいちゃんに向けて歌っている曲みたいですね。

さよなら大好きな人

さよなら大好きな人

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7. 愛のしるし

PUFFYの曲として大ヒットした曲。意外と知らない人が多いですが、実はマサムネさんが作詞・作曲した曲です。

発表はPUFFYver.が先ですが、後にスピッツがセルフカバーしています。

ポップ感が強めな原曲に対し、スピッツのカバーは持ち味であるバンドサウンドを活かしたものになっています。

PVではメンバーが8種類のコスプレをしていて、遊び心満点でスピッツファンの間で人気No.1のPVです。

トリビュートアルバムに収録されているカバー曲

スピッツ以外にも「草野マサムネ」としてカバーした曲もあります。発表されているのは草野マサムネ名義のほうが多いかな?

8. 水中メガネ(Chappie)

1999年7月7日に発売されたチャッピーの曲。作詞:松本隆/作曲:草野マサムネで提供された豪華な一曲。

コラボしてほしい!と思ってましたが、意外とはやくやってたんですね。

この曲をマサムネさんがカバーした曲が松本隆のトリビュートアルバムに収録されています。これ大好きなんでスピッツでもやってほしいんですよね。

水中メガネ

水中メガネ

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9. 木綿のハンカチーフ(太田裕美)

86.7万枚を売り上げた太田裕美最大のヒット曲。都会に出た男性と故郷に残された女性の遠距離恋愛を対話形式で歌詞にしています。

マサムネさんは男性ながら高い声質なため、原曲の太田さんの声と比べても違和感がなくスッと耳に入ってきます。

カバーver.のアレンジはスキマスイッチの常田さんが手がけています。昔アフロだったほうの人です←

作曲は筒見京平さんで、作詞は松本隆さん。

思いの外松本隆率が高い 笑

この曲は2009年発売の筒見京平のトリビュートアルバムで聴くことができます。

(リンクを貼ろうとしましたが、なぜかできず……)

 10. わかれうた(中島みゆき)

これは平井堅のコンセプト・カバーアルバム「ken`s bar Ⅱ」に収録されている平井堅とマサムネさんがデュエットしている曲なので、マサムネさん名義の曲ではありません。

メインは平井堅なんですがマサムネさんが歌っている部分もあって、「中島みゆきの曲を歌うとこういう感じになるんだな」というのを味わえます。

でも、個人的にこれはマサムネさんには合わないかな?と思います。平井堅と歌ってるからいいものの、曲調と歌詞がスピッツと全然違いますからね。

マサムネさんといえども、なんでも出来るわけではありません←

 11. 爆弾じかけ(ニューエスト・モデル)

スピッツのイメージからは程遠いパンクロックの曲。スピッツ主催のイベントでも演奏されました。

スピッツがパンク?と思うかもしれませんが、インディーズの初期にはパンクロックをやっていました。

ぼくはこの曲をまだ聴けていないのですが、もともとスピッツはパンクが得意なのでかっこよく仕上げていることでしょう。

妄想が止まりません←

ちなみにスピッツの曲にもパンクな曲があります。

スピッツの「爆弾じかけ」はニューエスト・モデルのトリビュートアルバムに収録されています。

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未発表のカバー曲

ここまで紹介した曲以外にもライブで演奏されただけで音源化されていないカバーがたくさんあります。

早く音源化してくれ! 笑

12. 女々しくて(ゴールデンボンバー)

まさかの「女々しくて」!めちゃくちゃ聴いてみたい!

この曲はスピッツが夏に開催している「ロックロックこんにちは!」というイベントで演奏されました。イントロが流れるなり、会場が大盛り上がりだったとか。

マサムネさん以外のメンバーはパフォーマンスを披露・・・なんてことはなく、もちろん生演奏です 笑

ちゃんと演奏されている「女々しくて」もまた新鮮ですね!

 13. ハンマー(THE BLUE HEATRTS)

「爆弾じかけ」に続き、これもパンクな曲。やはり原曲とあまり変わらないアレンジなんでしょうか?

ちなみにスピッツとブルーハーツには大きな関係があります。

まだパンクロックをやっていたころのマサムネさんがメジャーデビュー前のブルーハーツのライブを観て「何をやっても真似になる」と思い、バンド活動を休止しています。

その後活動を再開したときに自分たちらしさを追及して、今のスピッツのスタイルにたどりつきました。

スピッツに大きな影響を与えることになったブルーハーツの曲ですから、スピッツとしても特別な思いのこもったカバーなんじゃないでしょうか。

14. ランナウェイ(シャネルズ)

鈴木雅之がリードボーカルをつとめた音楽バンド「シャネルズ」のミリオンヒット曲です(現在はラッツ&スターに改名)。

2001年の「ロックロックこんにちは!」で演奏されました。

ドゥーワップ(合唱のスタイルの一種)の曲なのでスピッツとまったくイメージが結びつきませんが、スピッツらしいロックサウンドにアレンジされて歌われています。

原曲の印象だとスピッツに合わなそうですが、これが意外にもよくマッチしているんです。

コーラスが「ランナウェイ、へーイ!」って歌っているところはギターの三輪さんが担当していて、ファンにとっては貴重な歌声が聴ける曲でもあります。

15. 叫べ(RADWIMPS)

2015年にRADが行った対バンツアーにスピッツも出演し、そのとき披露されたカバーです。

この曲は変わろうとするけども変わることが出来ずにいつもと同じ日常を過ごしてしまうことにたいする鬱々とした気持ちを歌っているんですが、スピッツのちょっとひねくれた歌詞とも似ているため違和感のないカバーになっています。

低音域で歌う箇所が多いので、あまり聴くことのないマサムネさんの低音域を聴くこともできます。

RADのドキュメンタリーDVDの中で、演奏されているのをちょっとだけ聴けます。

16. 虹の彼方へ(Mr.Children)

ミスチルの2枚目のアルバム「kind of love」の1曲目に収録されています。

これも「ロックロックこんにちは!」で演奏されたんですがミスチルの中でもマイナーな曲なので、会場にいた人はスピッツの曲だと思って聴いていたようです。

スピッツとミスチルはインディーズのころからお互いを知っていて仲がよく、「旅人」というタイトルでどちらがいい曲を作れるかを対決したこともあります。

17. シャングリラ(チャットモンチー)

 

チャットモンチーの最大のヒット曲。「幸せだって叫んでくれよ」という歌詞が突き刺さります。

マサムネさんの声で「あぁ~あ~」ってところ歌われたら一層切なくなるでしょうね。想像しただけでたまらない←

原曲よりは低めのカバーで、男の子のシャングリラって感じのようです。

18. 悲しみの果て(エレファントカシマシ)

ブルーハーツをカバーしてるのと同じくらい以外なエレファントカシマシ。

マサムネさんはかつて舞台袖でエレカシがリハーサルしてるのを見て泣いたほどエレカシの大ファン。そのエレカシをカバーするのですから、なかなか力を入れたことと思います。

エレカシは男気あふれててまさにロックバンド!って感じなのでスピッツは合わないように思うかもしれません。

ですがスピッツの本質は彼らのような骨太のロックにありますし、マサムネさんの歌声も生で聴くと声量があり力強いことがよく分かるので、エレカシのカバーも全然いけます。

19. Automatic(宇多田ヒカル)

これは・・・どうだ?全然イメージできない 笑

スピッツはバンドで宇多田ヒカルは打ち込みのサウンドですから、さすがにまったく違う曲調になるでしょう。

歌詞や歌声は合いそうですがこれをバンド・・・むむむ

とはいえ安定感抜群のスピッツがやるカバーですから、うまいことやっているんじゃないでしょうか? 笑

20. 新宝島(サカナクション)

 

スピッツはちょっと古めのカバー曲が多かったんですが、『女々しくて』をカバーしたあたりから流行りの曲にも手を出すようになりました。

2018年新しくカバーしたのがサカナクションの『新宝島』です。

スピッツがやるとなるとよりバンドサウンドを強まっているんじゃないでしょうか?

なんにしてもこれは盛り上がりますよね、聴いてみたい。

スピッツのカバーに答えたのか、今度は山口さんがインスタライブで『チェリー』をカバー。

ちなみにRADWIMPSの野田さんもスピッツに『叫べ』をカバーしてもらった後、弾き語りで『チェリー』を歌っていました。

みんな『チェリー』好きすぎない?笑

スピッツのカバー曲まとめ

スピッツはカバー曲もこれだけこなしていて、ほんとうに器用なバンドです。能ある鷹は爪を隠すとはこのことですね。

未発表の曲もいっぱいあるし、もうカバーアルバム出せるでしょ。聴いてみたい曲が山ほどあるのでぜひ出してほしい・・・!

興味をもってもらえたら発表されているスピッツのカバー曲を聴いて、新たなスピッツの一面を知ってください!

前半に紹介した6曲は、以下のアルバムに収録されています。