仕事で「当たり前」のことをできていない人が多い。
ということは当たり前のことをやり続けるだけで頭ひとつ抜けた存在になれる。
ライフネット生命社長、岩瀬大輔さんの「入社1年目の教科書」を読んでそう感じました。
岩瀬 大輔 (いわせ だいすけ)プロフィール
1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了(ベイカー・スカラー)。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。
世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。
- 主な著書
- 「生命保険のカラクリ」 (文藝春秋、2009年)
「入社1年目の教科書」 (ダイヤモンド社、2011年)- (ライフネット生命ホームページより引用)
ぼく自身、今月から新しい会社で働き始めた入社1年目の新入社員。
これから会社でどうしていくべきかを考えながら読みました。
50の指針の中で特に心に残ったところを紹介します。
何があっても遅刻はするな
新卒入社や転職初年度の社員に対して、受け入れる側が最初に持つのは、優秀な人物かどうかという視点ではありません。
「社会人として当たり前のことを、ちゃんとやれるか」人物を値踏みする目が注がれていることを強く意識してください。最初が肝心です。新人時代の印象でその後のキャリアが決まると思って行動してください。
仕事は総力戦
新人だからこそ認められたい。自分の力を試してみたい。そういう心理が働くのはわかります。しかし、現時点のあなたがいくら時間をかけても、残念ながら100点満点の成果は出せません。
だとしたら、50点の成果を早く提出し、上司や先輩を含むほかのリソースを総動員して、一刻も早く100点に仕上げるべきなのです。
ビジネスの現場は、誰の助けも借りず、何も見てはいけない学校の試験とは違います。人の力を使うことは悪ではないのです。求められるのは、良い成果を出すこと、それにスピードです。すべてのリソースを総動員して、より良いアウトプットを1秒でも早く出すこと心掛けてください。
苦手な人には「惚れ力」を発揮
ぼくはこれが一番印象に残りました。というのも前の会社を退職したのは「惚れ力」がなかったからです。
仕事がミス無く順調に進められていても、職場の人間関係がよくないと仕事がどんどん嫌になっていきます。
「なんでこんなやつらと仕事しないといけないんだ」と思うようになって、精神的にも苦しくなりました。
4年働いた会社を退職しました。葛藤と後悔、決意について。 – 満喫ぶろぐ
嫌いな部分、苦手な部分は、単なる特徴と捉えればいいです。その人にはどういう強みがあるのか、そう考えながら人と付き合ってみてください。
人は、自分に好意を持ってくれる人を邪険に扱いません。しかし相手から嫌われているという空気は必ず伝わります。どんなに気難しい上司でも、よいところを見つけて尊敬すれば、おそらく嫌われることは無いでしょうし、チャンスをもらうこともできると思います。