満喫ぶろぐ

2つの吹奏楽団でTubaを演奏する楽器歴10年目。富山県在住。スピッツはたぶん一生好き。小心者でビビリながらも興味のあることはいろいろやってみるタイプ。

なぜ吹奏楽部は文化部なのに走るのか?元吹奏楽部員が理由を解説

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吹奏楽部は体育会系文化部といわれています。 

文化部でありながら運動部のように走り込みをしています。

 

あなたも吹奏楽部が走っている姿を見たことがあるのではないでしょうか。

 

しかし吹奏楽部はどうして走っているのか疑問に思ったことはありませんか?

 一般的には肺活量を鍛えるためだと思われていますが別の理由があります。

 

その理由を元吹奏楽部員のぼくが解説します。

 

肺活量が少なくても楽器は吹ける

肺活量を鍛えるために走るというのも間違いではありません。

楽器を吹くには腹式呼吸を使うので肺活量はあったほうがいいです。

 

ですが肺活量が少ない人は楽器がうまくならないということはありません。

 

かつてアーノルド・ジェイコブスというとても有名な演奏家がいました。

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この人はシカゴ交響楽団という金管楽器が上手なオーケストラでチューバを吹いていた人です。 

 

ジェイコブスは晩年に手術で肺の片方を摘出されました。

肺が片方なくなるということは、単純に考えて肺活量が激減します。

しかしジェイコブスは肺が片方なくなってからもすばらしい演奏を続け、70歳をすぎても現役で活躍し続けました。

重要なのは肺活量ではなく肺の何%を使うかです。

 

肺活量が足りないならブレス(息を吸う)回数を増やせばいいだけですし、肺活量が増えても音がよくなることはありません。

また、楽器を吹くために必要な肺活量は楽器の練習を続けることで身につけられます。

 

では肺活量が関係ないコントラバスや打楽器はなぜ走るのでしょうか?

そもそも走ることに意味はあるのでしょうか?

 

吹奏楽部が走る本当の意味

楽器で曲を演奏することはとても大変です。

3~4分の曲であっても1曲演奏すると疲れますし、腹式呼吸なのでお腹も痛くなってきます。

もしお腹が痛くならないとしたらそれは楽をして吹いているからだ、とサックスの池上先生という方が言っていました。

 

吹奏楽部ではコンクールに出場したり定期演奏会を開催したり、時には依頼演奏に行くといった活動をしています。

それぞれの本番のために毎日のように何時間も練習をしています。

 

1曲吹くだけでも疲れてしまうのなら、何時間も練習するにはかなりの体力が必要ですよね?

吹奏楽部が走るのは長時間の練習に耐えられるだけの体力をつけることが目的です。

演奏を続ける体力がなければコンクールも演奏会もまともにやれません。

 

野球部でも練習についてこれる体作りのために1年生のころは走り込みが中心になりますが、それと似たような理由です。

 

筋トレの意味は?

吹奏楽部では走ることに加え、腹筋や腕立て伏せなどの筋トレもやっています。

吹奏楽部が筋トレをすることに意味がない」という楽器経験者も多いですがそうとも言い切れません。

 

楽器を演奏することは普段とはまったく違う筋肉の使い方をしていて、日常からかけ離れたかなりアンバランスな動作です。

 

だから自分でも気づかないうちにおかしな身体の使い方を覚えてしまうこともあり、一度染み付いてしまうと直すのも大変です。

ぼくも学生のころは力を入れて吹くクセがあって苦労しましたf(^_^;

 

同じことが野球やサッカーなどのスポーツでも当てはまり、だからこそバットやボールを使わないトレーニングをたくさんやっています。

筋トレは楽器を吹くというアンバランスな動作を正確にやるための丈夫で柔軟な筋肉をつけることにつながります。

特に今の子どもたちはスマホで姿勢が悪くなりやすいのでなおさら必要です。

 

走ることも同じです。

走ることは左右のバランスがとれた力むことの少ない運動です。

楽器演奏で力むことは悪影響でいい演奏につながらないので、走るときの身体の使い方を覚えることは演奏にもいい影響となります。

 

まとめ

  • 長時間練習できる体力をつける
  • 正確な動作で楽器を演奏するための筋肉をつける

吹奏楽部が走るのと筋トレをするのにはこういった理由があります。

 

楽器を演奏するのはかなり体力を必要とします。ちっとも楽じゃありません。

これからは吹奏楽部が練習しているのを見たらがんばってるなーと思ってください 笑