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2つの吹奏楽団に所属するTuba吹き。富山県在住。音楽を演奏するのも聴くのも好きな「no music no life」な人間。スピッツファン歴は12年。小心者でビビリながらも興味のあることは何でもやってみるタイプ。

「進撃の巨人」考察。アニ、ライナー、ベルトルトの3人が味わった地獄はどんなものだったのか①

進撃の巨人がクライマックスに近づいて盛り上がりを見せています。

18巻のラストから始まったシガンシナ区での戦いのように何が起こるかまったく読めない展開になっていて、26巻が気になって仕方ありません。

おそらくもう終わりが近いんでしょうね。。。

 

 

23巻からはライナーを中心にマーレのことが描かれていて、今までは殺人鬼のようだったマーレ人が実はエルディア人のことを何も分かってなかったということが見えてきました。

そんなマーレ側の視点で進撃の巨人を見ていくとアニ、ライナー、ベルトルトの三人はずっと地獄の中にいたんだなと感じさせられます。

 

 三人はいったいどんな思いで戦士として潜入していたんでしょうか?

それが分かると進撃の巨人の見方が変わってきます。

 

アニが孤立を選んでいた理由

 

三人の中では一番最初に巨人であることがバレてしまい、戦闘のあとは自らを封じ込めるように眠ってしまって何も聞き出すことができませんでした。

25巻現在どうなっているかは分かりませんが、眠ったままなんじゃないでしょうか?

 

そんな状態なので、ライナーやベルベルトのように壁の中でどんな気持ちでいたのかが分かるシーンはほとんどありません。

でもアニもライナーたちと同じように苦しんでいたことがうかがえます。

 

壁の中に兵士として潜入している時、ライナーは自分の承認欲求もありましたが信頼をえるためにみんなの兄貴分の存在になっていましたが、アニは周りとほとんど関わっておらず協調性のないキャラクターとして描かれていました。

 

でもこれはパラディ島に潜入した中での様子なので、マーレにいたころからアニが協調性がない性格だったのかというとそんなことはないでしょう。

パラディ島に潜入して始祖の巨人を奪還する作戦は重要なものですし、マーレ側が協調性のない人間に任せているとは思えません。

 

 

アニは少なくとも人並みには協調性があり、敵である104期生の同期とは関わりをもちたくなかったからです。

ただその後の様子をみるとそれだけではなくなっているように思えます。

ライナーやベルベルトのように周りと仲良くなることで、敵である104期生(エルディア人)に情が移ることを避けたいという思いも芽生えていたんじゃないでしょうか?

 

アニは孤立していたし敵対しているようでしたが、周りにたいする思いやりを見せている場面もあります。

ウォールローゼを破壊して巨人が攻め込んできた時にアニはコニーを危険をおかしてまで助けています。

敵としか見ていないならそんなことをする必要はありません。

 

また、ライナーとベルベルトが作戦について話しているのを訓練生同期のマルコに聞かれてライナーに「マルコの立体起動装置を外せ」といわれた時には明らかな動揺を見せていますし、マルコが巨人に食われるところは涙を流して見ていました。

104期生の同期のことを敵ではなく仲間と見ていたことは確かです。

 

その後の調査兵団になるか憲兵団になるかの希望を出す直前ではアルミンたちが調査兵団に行ってほしくなさそうな様子を見せていました。

アルミンにそのことを指摘されたアニは「私はただ 自分が助かりたいだけだよ」と答えていましたが、巨人の正体やマーレのことなどすべてが明らかになった今ならどういうことかが分かります。

 

ひとつは任務を成功させて故郷に帰ること。

もうひとつは自分の手で仲間を殺したくないということです。

アルミンたちが調査兵団に入ったら女型の巨人であるアニはアルミンたちと戦うことになり、ほぼ確実に殺すことになります。

マルコを巨人に食わせた時のような思いをするのはもう耐えられなかったんです。

 

最初に女型の巨人として調査兵団と戦った時にアルミンを殺さなかったのもそうです。

正確には殺せなかったというほうが正しいでしょう。

 

ベルトルトの意思

 

最初はあまり目立たないキャラだったのに実は進撃の巨人の象徴のような 「超大型巨人」の正体だったベルベルト。

ものすごいギャップですね 笑

 

12巻の中でジャンやコニーに「全部嘘だったのか」「今まで何考えてたんだ」と追求されたときにベルトルトは絶えられなかったのか本音を爆発させています。

 

 

誰が好きでこんなこと!!こんなことをしたいと思うんだよ!!

人から恨まれて殺されても...当然のことをした

取り返しのつかないことを...

でも...僕らは罪を受け入れ切れなかった...

兵士を演じてる間だけは...少しだけ楽だった...

(中略)確かに皆騙した...けど

すべてが嘘じゃない!!

本当に仲間だと思ってたよ!!

(第48話 「誰か」より)

 

ベルトルトはライナーのようにみんなのリーダー的な存在になっていたわけではなく、アニのように敵対していたわけでもなく、流されるように自然な形でエレンたちと過ごしていました。

だから三人の中で一番演じていなかったし、一番エレンたちと過ごしたことの影響もうけていたかもしれません。

 

11巻でエレンを連れ去ったあと、森でエレンに追求された時には無表情で淡々と答えていて何も感じていないように思えるベルベルトですが、実際には計り知れない苦しみを抱えて兵士として過ごしていました。

「本当に仲間だと思っていた」という言葉もあの段階ではどうにも信じられないものでしたが、マーレ側のことも描かれた今となっては何に苦しんでいたのかも分かるし、ベルベルトの心からの叫びだったことが伺えます。

 

しかしベルベルトもシガンシナ区での戦いの時は覚悟を決めて、まるで別人のようになっていました。

自分だけじゃなくライナーとアニが感じていた罪の意識、そして3年間一緒に過ごして仲間だと思っていたマルコを見殺しにしなければいけなかった世界の残酷さ。

その地獄をもう誰も味わわないようにここで終わらせてやろうという覚悟でした。

 

結局は返り討ちにあって巨人になったアルミンに食われてしまいました。

当然の報いといってしまえばそれまでですが、何も知らない子どものときに放り込まれたことを考えると本当に残酷な世界だなと思います。

だからって許されることじゃないんですけども。

 

 

(②に続く)