満喫ぶろぐ

2つの吹奏楽団でTubaを演奏する楽器歴10年目。富山県在住。スピッツはたぶん一生好き。小心者でビビリながらも興味のあることはいろいろやってみるタイプ。

「名前探しの放課後」 辻村深月にまんまと騙された


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辻村深月の「名前探しの放課後」の上下巻を読みました。

 

面白かった、とにかく面白かった。

 

僕は人の本質や欲などの黒い部分を描きつつ最後はハッピーエンドで終わる話が好きなんですが、これはまさにそんな話でした。

 

 

あらすじ

 

物語は主人公の依田(よだ)いつかが3ヶ月前にタイムスリップしたところから始まります。

 

タイムスリップしたいつかにはこれからおきる、あることの記憶がありました。

 

それはこの先、自分の同級生が自殺をするということ。しかしそれがだれなのかが思い出せない。

 

いつかは同級生たちとともに自殺を止めるため、名前も分からない「だれか」を探し始めます。

 

一見ミステリーのような感じがしますがそうではありませんでした。

 

僕はこの物語から人が人を想う気持ちの強さを感じました。

 

 

「そうだよ、見直した。いつかくん、きちんと熱い人じゃん。やっべえ、かっこいい」 

 

「だって、迷わなかったんでしょ?いつかくん。三ヵ月後の世界からやってきて、すぐにそうしようって。それって偉いよ」 

  

いつかが同級生の長尾秀人(ながおひでと)に自分のタイムスリップと自殺がおきるという自分の記憶を打ち明け、自殺を止める協力を頼んだときこう言われました。

 

これは「だれかも分からない同級生の自殺を止めようとしていること」にたいして言っているんだと思いましたがそうではありませんでした。

 

物語を最後まで読んですべてが明らかになってから読むと、この言葉の本当の意味に気づきます。そして「やっべえ、かっこいい」って思います 笑

 

 

ラストで物語がひっくり返る

 

上下巻にわたる長編の物語ですが終盤の展開は圧巻でした。

 

物語の終盤で、上下巻にわたる物語のすべてがひっくり返ります。

やられました、まんまとだまされてました。

 

そして物語に大量の伏線が張り巡らされていたことに気づきます。

 

「これってそういうことだったのか」とか「えっ、これも伏線?」っていうことが分かります。

 

いたるところに伏線が張り巡らされていて、そのことに気づいたときは鳥肌がたちました。

 

 

最初に読んではいけない 

 

この作品を読む前には必ず同じく辻村深月の「ぼくののメジャースプーン」を読んでおいたほうがいいです。

 

一部読んでないと意味が理解できないところがあるので、読んでないとスッキリしないと思います。

 

また、辻村深月の小説は作品ごとにリンクがはられていて、他の作品の登場人物がいろんなところに出てきます。

 

「ぼくのメジャースプーン」を読んでおくと、思わぬ再会に胸がいっぱいになり、感動が倍増します。

 

ここはかなり重要なポイントです。

 

 

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

 

 

 

 まとめ

 

「ぼくのメジャースプーン」と「名前探しの放課後」ですっかり辻村深月に夢中になってます。

 

年末年始には他の作品を読み漁ろうかと思います。

 

 

今日も読んでいただきありがとうございました(^ ^)

 

 

 

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

 

 

 

名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

名前探しの放課後(下) (講談社文庫)