満喫ぶろぐ

2つの吹奏楽団でTubaを演奏する楽器歴10年目。富山県在住。スピッツはたぶん一生好き。小心者でビビリながらも興味のあることはいろいろやってみるタイプ。

【ブラバンキッズ・ラプソディー】野庭高校吹奏楽部の「音楽は心」とは?


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今年のドラマ「仰げば尊し」の原案となっていた本です。気になりつつ読んでいませんでしたが、ようやく読みました。

 

野庭(のば)高校吹奏楽部が大切にしている考え方は、僕がが高校の吹奏楽部の顧問の先生に教わったこととかぶるところがあります。読んでいてなつかしい気持ちになりました。

 

 

「音楽は心」とは?

 

野庭高校を指導するのは元プロのTuba奏者の中澤忠雄先生。

音楽教室を経営する中、委託員として野庭高校を指導していました。

 

中澤先生が音楽教育でもっとも大事にしていたのは心のもち方でした。

 

「みんなは口と指を使って演奏しているけど、聴かせるのはみんなのハートだ。だからハートを練って練って、豊かなものにしていかなきゃいかん。ただ、技術があったほうが、よりハートをひとに伝えやすい。だから技術を磨くんで、技術を聴かせるのが音楽じゃないんだよ。いいかい?聴かせるのは、みんなのハート。音楽は心で歌うもんだ。」

 

 

僕は高校の吹奏楽部で「日ごろの生活は全てステージに出る」と教わっていたので正しい考え、心で生活していくことが大事でした。

 

自分の考え、心はそのまま音としてあらわれます。ただ部活だけがんばっていればいいというわけではありません。

 

 

感謝の気持ちを行動で示す

 

いい音を出すには心を磨くこと。

 

そんな中澤先生の考えで、野庭高校では毎日練習前にゴミ拾いをしていました。

これは部員だけにやらせるのではなく、中澤先生も一緒になって拾っていました。

 

部活動なので、練習で学校を使わせてもらっています。決して当たり前のことではないので、感謝の気持ちをこめてきれいにしていました。

 

しぶしぶやっていた部員たちも続けるうちにクセのようなものになってひとに言われなくても拾うようになっていきました。

 

ゴミが落ちていても「自分が捨てたわけじゃないし」と無視してしまいがちですが、誰が捨てたかは別として、ゴミを拾えばその場所がきれいになります。

 

こういった考えは、社会に出てからも大切なものだと思います。

 

 

うまい子とヘタな子がいるのが部活動という社会

 

野庭高校は、2年連続で全国大会に出場し金賞を受賞した次の年に県大会で落ちたことがあります。

 

その年のコンクール前、野庭高校では三年生の女子部員と男子部員が一晩家に帰らないという事件がありました。

 

吹奏楽部員が事件を起こしたので、部全体で反省の気持ちを示すため、練習を一切せず部活動の時間全てで校庭の草取りを行いました。

 

しかしとある二人の部員が草取りをせず、立ち話ばかりしていました。

 

注意をしても態度の変わらない二人に中澤先生は激怒し、二人を退部させました。

これが指導者として大きな間違いだった、と中澤先生は考えています。

 

 

「ヘタな子がいるからうまい子がのびる。いい子がいるなら悪い子がいてもいいんです。そうやって一人ひとりがおたがいを補いながら大きく育つのが部という社会だったんですよ。それをぼくはダメだと思った部分を切り捨ててしまった。それで社会全体の成長も止まってしまったんです。あの年の敗因はそれだと思います。」

 

 

全国大会に出場した学校が次の年に地区大会、県大会で落ちるということはそんなにめずらしいことではありません。

 

ほとんどは会場に合わない大音量だったというのが原因で、野庭高校もそうだったようです。

 

この話を知るまでは大音量で吹きすぎて落ちるなんて皮肉なもんだな、思っていました。

 

しかし全ての結果には必ず理由があります。だから県大会で落ちるのも、起こるべくして起こった結果です。

 

ちなみに野庭高校は、コンクールの会場でも感謝の気持ちをこめてゴミ拾いをしていましたが、この県大会で落ちた年もゴミ拾いをして帰ったようです。

 

普通、そんな気持ちの余裕ありません。すごすぎ。。。

 

 

まとめ

 

自分の高校時代とかぶるので、なつかしく読みましたが、同時にあのころやっていたのに今はやってないなと反省することもありました。

 

心を磨くというのは音楽に限らず仕事や人間関係にもつながると思うので、大切にしていかなければいけません。